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アンダーグラウンド  作者: りょご
5/5

黒服

紹介された店に面接を受けにいく運びとなった。

寮からススキノまでチャリで15分。


両立させる自信しかなかった。


『鳶やってんだって?両立できるの?欠勤は困るし、その場合罰金もあるよ。大丈夫?』


『大丈夫です。頑張りますのでお願いします。』


紹介だし人手不足もありすんなりOK。


しかしまだ17歳だった櫂は、18歳と偽るようにと約束した。


そしてバイトで週2~3でのボーイ生活が始まった。


初出勤日当日。朝から仕事を終え、夜7時に卸したてのスーツを着て出勤した。


初めて見る店内の光景、櫂の目には輝いて見えた。


高そうで綺麗なテーブルやソファーがずらずらーと並び、少しあった憧れの領域に入ったと実感。


女の子が出すサインや仕事の流れの説明を受け、今や遅しとキャバ嬢の出勤を待った。


オープンは20時。15分前くらいから数人女の子が出勤してきた。


店のオープンは20時だが、客が入り出すのは21時過ぎからなので、キャストもオープン前は3、4人。


でもしっかり挨拶をして、着慣れないスーツで客が入るまでビシッと立った。


客もキャストも時間が経つと徐々に増え始め、櫂はテンパりながらも頑張った。


もちろんキャストへの挨拶は忘れずに。


そして綺麗なドレスを着た華やかなキャスト達に魅了された。


店はもちろん恋愛禁止。

櫂の店は女の子に手を出すと50万の罰金。

まだウブな櫂はそんな金額は払えないし、禁止事項は守る。


そう強く心を持ったが、やっぱりキャストが気になった。


なんとか仕事に集中して初日終了。


五時間後にはまた仕事だからチャリで急いで帰った。


ボーイの仕事明けからの鳶は予想以上にしんどかった。


ボーイは革靴での仕事だから足激痛。


会社には内緒だが、先輩方に掛け持ちの事は言ってるので、仕事もなんとか手伝ってもらいながらやる事ができた。


仕事が終わってキメることも忘れて、死んだように眠りについた。


その夜もバイト。


仕事覚えるまで連チャン。眠い目をこすりながらもチャリをこぐ。


辛かったが、そんなものが吹っ飛ぶ出来事が次々起こった。


出来事とは勃起もんのやつだ。


数日仕事をこなし、キャストにも覚えられて、話しも少しできるようになった。


まだ櫂は17歳でもキャストも若い。同年代が多いし、年上でも28歳が最高だった。


そんな魅力的な女の子のパンツがちらほら見える。これが最初は勃起もんだ。


見える度小さくガッツポーズ。


そして絶頂な出来事が。


酒も入ったキャスト達はなんとも豪快だ。


客の愚痴もかなり多いが、聞き上手な櫂は全てをサラッと上手に聞く。


そして酔っ払ったキャストの一人にはキスされた。


もう一方は千鳥足なキャストを介護してるとハグ。


童貞を脱したばかりな櫂には刺激的なものだった。



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