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アンダーグラウンド  作者: りょご
3/5

初大麻

初めて見た時から気にはなっていた。

実は言われるのを待っていた。それくらい興味があった。


ニュースで度々取り上げられるマリファナがどんなものか。


ガラスパイプの釜にネタを詰め込み、櫂の前に置かれた。


『こーやって吸うんだよ。』


パイプの横に穴があり、そこを親指で押さえながら火で先輩の一人があぶった。


煙を吸い込み、しばらくためた後に吐き出した。


『ほら、吸ってみ。』


櫂は恐る恐るなのか興味津々なのかも解らず、思いっきり吸い込んだ。


むせにむせた。


煙草と同じリアクションで一同また爆笑。


仕方がない。煙草と違いフィルターがないから直に煙が肺にくる。


しかしなんだろう。


一釜入れ終えると、五感が過ぎ研がされた。


一釜とはパイプのネタを入れる部分にネタを入れた回数を示す。


だいぶリラックスし、先輩方の会話が面白くて仕方がない。こんなにも笑ったことはないかも。


後ろで流れる聞き慣れないトランスも悪くない。ノリノリのハイテンションで、体が音楽に合わせ動いてしまう。


初物尽くしの櫂は時間を忘れ、マリファナの凄さを感じ、楽しい一時を過ごした。


気がつくと先輩の部屋の隅で寝ていた櫂。


夜明けで仕事の時間も近く、寝ている先輩を起こさないように部屋に戻った。


頭が少しクラクラし、体が重いような気がしたが、昨日の楽しかった余韻を噛み締めた。


『あの時間は何だったんだ?楽しかったなぁ』


ドハマリしている櫂がいた。


仕事の時間がきて、昨日一緒にキメた先輩方と会社に向かった。


櫂はキメるとマシンガントークになるらしく、そのギャップに先輩方は驚いたらしい。


でもそれがもっと可愛がられる理由へと繋がった。


仕事終了後、玲へのメールの返信も忘れ、率先して先輩の部屋に行った。

またキメさせてもらい、次は五感の食感について教えてもらった。


もぅブリブリでトークが冴える櫂に先輩が、


『櫂!これ食ってみ!』


手渡されたのがポテチのコンソメ味。


嫌いじゃないが、なんで?って感じで一口。


『うんめぇー!マジうまいっすよー!』


感激しすぎた櫂は、一口もあげず平らげ、


『もうないっすか?』



先輩方との交流もかなり深まり、ドライブや買い物も付き合うようになった。


そして櫂は、先輩からネタを買うようになった。

グラム6000円。


当時高いか安いかもわからず、今まで貯金に回していた金にも手を着け始めた。


そして先輩から究極の知識を伝授。


それは性行為でマックスな快感が訪れるらしい。

聞いたのが平日だったので玲とは会えず、一人エロ本でオナニー。


『やべぇ。超気持ちいい!』


たまにある平日休みや、週末には玲と会う。


その時、ヤる時は常にブリブリ。トイレで隠れながらキメて。


若さ故、暴走チンポに早変わり。

なによりいいのが、素面でやるより気持ちいい上、早漏気味の櫂が遅漏気味になる事だ。


もうガンジャを知ってからは常に顔がニタっていた。


幸せだった。


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