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罰ゲーム姫  作者: ゆか
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過去に書いたものを見つけたので投稿します。

中学生ぐらいの時に書いたものなので文章が稚拙ですが編集せずに投稿します。敢えて(笑)

全2話構成です!


私の名前は竹内麻衣

これは異性には無縁だった私の奇跡の一週間の話です。


「じゃんけんで負けたやつがゴリラに告白な!」


夏祭りの9日前である7月10日、昼休み

俺たち2年D組の男子はいつものようにふざけた賭けを楽しんでいた。


そして俺はじゃんけんに負けたのだ。

ゴリラとはなにを隠そう同じクラスの女子

竹内麻衣のことである。

水泳部に所属する彼女は1年生の頃からインターハイ出場

男子顔負けの肉体に夏の日差しに焼けたその風貌はまさにゴリラそのものだった。


「作戦決行は月曜日の昼休みだぞ!」

ふざけた友達がそう言った。

「ほんとにやるのか?」

俺がこう言っても聞く素振りすら見せない。

このことが面白くて仕方がないのだろう。


そして作戦決行である翌日7月13日昼休み

俺はゴリラを定番である体育館裏に呼び出した。

「小栗くん、急に呼び出してどうしたの?」※俺の名前は小栗旬である。

ゴリラは純粋そうにそう聞いてきた。

「いや、ちょっと大事な話があってな。」

俺はそう言い返し、少し間を空けて意を決してこう言った。

「実は前から竹内のことが気になっていてな、

付き合ってほしいと思ってる」

そういうとゴリラは

「ホント?付き合いたいな」

とあっさり承諾した。


それもそうだ、俺は自分でいうのもあれだが

学校1のイケメンで頭脳は明晰。断られるはずなどなかった。

そして俺たちの恋人生活は始まったのだ。


「おはよう!」

ゴリラは俺を見つけると早速挨拶してきた。

「おう、おはよう」

毎休み時間に俺の席に話かけにきた。

俺の友達はその様子を見てはゲラゲラとおもしろがっていた。


そして昼休み

「旬くん、いつも食堂だよね」

「お母さんにいつも早起きさせるのも気の毒だからな」

そういうとゴリラはにやにやしながら

「明日、楽しみにしてて!」

ゴリラの顔自体は整っている気がするのはなぜだろうか

「そういえば旬くん、Betweenて知ってる?」

「ああ、あのカップル専用アプリな」


そして放課後

「じゃあまた夜にトーク送るね!」

「ああ、部活頑張って!」

俺がそういうと彼女はゴツイ手を軽く振って部活に駆けていった。


7月15日

ゴリラは予想通り俺に弁当をつくってきていた。

「旬くん、好きな食べ物はなに?」

「んー、お寿司かな」

ゴリラの弁当は万人受けに美味しかった。


7月16日

ゴリラはなんと弁当にお寿司を握ってきた。

その味は不器用ながら努力を感じられるものだった。正直感動した。


7月17日

俺は登校中に壁に手を擦って傷を負ってしまった。

ゴリラはその様子に即座に気が付き絆創膏を差し出す。

用意周到とはこのことだろう。


7月18日土曜日

俺たちは午前で終わるゴリラの部活が終わった後、昼食を食べに行った。


そして7月19日

俺たちは夏祭りにくりだした。

友達の指示で会話をボイスレコーダーに録画して、、、

そして二人で花火を見た。

「綺麗だね」

「そうだな」

彼女は

「ずっとこのままいられたらいいのに」

ゴリラの性格の良さ、聞き上手さ、気遣い、そしてよくみると顔が整っているところに

俺は正直少し惹かれていた。

だが所詮はゴリラである。

「ゴリ、ヴヴン(咳払い)

麻衣、大事な話がある。」

「なあに?」

「別れよう。」

すると彼女はあまり悲しげな様子を見せずこう言った。



「正直変だなと思った。

こんなにカッコいい旬くんが私のことが好きなんて有り得ない。

それに休み時間の旬くんの友達の様子を見て薄々気づいてたの。

身だしなみになんか気を使ったことがない私なんて魅力的なはずがない。

でも、大好きだよ。ありがとう。この一週間本当に幸せだった。

また旬くんとこうしていられる瞬間を夢見て密かに生きていきます。

もう一度言わせてください。大好きです。」


俺はボイスレコーダーを河原にぶん投げて家に帰った。


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