寝坊
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
朝、司は思い切り寝坊をしていた。
いつも決まった時間にきちんと起きる司に取っては珍しい事だ。
隣の家で『由宇はまだ寝ているはず』と司は慌てた。
キャミソールとスパッツだけを身につけると、由宇を起こしに隣の家へ。
セーラー服を着ながら家を出る。
制服半脱ぎ状態で、通勤途中のおじさんを驚かせ、由宇の家へ。
リビングを覗いても、しっかりと片付けられていて、綺麗なままだ。
司は2階へ駆け上がり由宇の部屋を、ノックもせずに、扉を開けた。
「由宇。遅刻よ。起きなさい! あたしが迎えに来たのだから40秒で支度しなさい」
由宇のベットには誰も居なかった。
いつもは起きたまま、乱雑にされている布団が、きちんとベットメイクされていた。
「あいつ! あたしを置いて登校したわね!! 絶対許さない!」
1階へ駆け下りて、冷蔵庫を開けると、司の朝食らしきものが用意されていた。
走りながら食べられるように、おにぎりになっている所が、司の怒りを煽る。
「ここまで用意しておいて、起こしに来ないなんて! 仕返しを考えないとね!」
司は、由宇を【逆怨み】しながら、家を飛び出して行った。
次回予告、【次回の事は次回考える】。