卓上演劇編1 地獄自動生成システム
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
「帰って……フィヴァー……」
司が叫ぼうとしたところを由宇が後ろから両手で口を塞ぐ。
「その言葉はアウトだ、司。 今回の作品が打ち切られた時、次で使うタイトルだからな!」
「栗戸さん。 打ち切りなんて縁起の悪い言葉をいきなり使わないで下さい」
「プファァ。 いきなり何するのよ! しかし長い休載だったわね!」
「休載している間に元号が変わるくらいだからな」
「…読者様いなくなった…」
「半分以上が作者の活動報告みたいな作品とも言えない作品だからな」
「二人共何を言っているの! あたし達が活動を停止している間に感想が届いているのよ!」
「本当に嬉しいですね」
「俺達は俺達で、しっかり活動しろってエールだよな。 ぎりぎりGWを味わえるしな」
「ええ……見事に十連休は無くなりましたね……」
「予約更新には感謝ね。 この機能が無かったら、本命作品の更新すら出来なかったのよ!」
「…運営様ありがと…」
「そろそろ誰も読まない作者の活動報告は終わりにして俺達の部活動を始めよう」
「あたし達の部活動も読んでいる人が居ないかも知れないわよ?」
「そんな事はありません! 絶対にいるはずです」
「…その通り…」
「で、どこまで話が進んでいたんだっけ?」
「それをあんたが言うの? 作者も全く同じ事を思って、自分の作品を読み返したわ。 誤字脱字は自分で見つけても相変わらず無視しているけど」
「…ずぼら…」
「本当よね。 簡単に前回までをまとめると、ルールのおさらいをして、『【地獄】は自動生成で、地獄の門を潜る度に毎回変わる!』と、あんたが予告をして突然休載になったのよ」
「ありがとさん。 思い出したよ。 それでは【地獄】の自動生成システムから説明だ」
由宇が一枚のルーズリーフを皆に提示した。
そこには簡単なメモ書きが書かれていた。
地獄自動生成システム
サイコロの目
1・ボスの部屋(行き止まり)
2・廊下
3・三差路
4・十字路
5・部屋(奥へと続く)
6・部屋(行き止まり)
「これだと、3分の1の確率で、いきなり【地獄】が終わるじゃない!」
「本当ですね」
「あくまで試作品だからな。 バランスが悪かったら改良するよ。 一度地獄の門を潜ると地獄を全て巡らないと元の世界には帰れないシステムだ。 部屋に入るとイベントが起きるぞ」
「…由宇…確率の計算した?…」
「いや、全くしていないぞ」
「…そう…本当に地獄巡りね…」
「鶴さん。 鶴さん。 非常に気になるのですが」
「…何度もやれば分かる…」
鶴の言う事は本当なのか?
どうなるかは作者も分からない。
答えはサイコロだけが知っている。