卓上演劇編1 ルールのおさらい
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
「…今朝の私達は日間20位…ジャンル別だけど…」
「鶴っち。 今日は時間が無いの! サクッと作って、サクッと出掛けないと!」
「いつも応援ありがとうございます」
「本当にありがとう。 俺達は、いよいよルールの説明に入るぞ」
「説明が長いのは嫌だからね!」
「必要に応じて細かいルールは説明していくよ。 世界観は前回言った通りだ」
「…誰も覚えていないと思う…」
「なら、もう一回説明すると、日本の山奥に【地獄の門】が開いた。 一攫千金を夢見て、日本中から命知らず達が集まってきた。 3人が作ってきたキャラクターから考えて、時代も現代へと変更だ。 俺としては江戸時代くらいが良かったのだがな」
「…作り直す?…」
「いや。 必要ない。 今なろう世界では日本中にダンジョンが現れているそうだ。 俺達もそれに乗ろうじゃないか!」
「便乗しようって事ね!」
「まあな。 それでおさらいになるが、戦闘のルールは覚えているか? 晶」
晶がみんなをキョロキョロ見回してから、説明を始めた。
「僕ですか? えーと。 どちらが先に行動するか【サイコロ】で決めて、攻撃力から回避力を引いた分だけ【サイコロ】を振り、【1の目】が出た分だけ相手にダメージを与えます。 後は1回の冒険で1度だけ【魔法】を使えます」
由宇は満足するようにうなずいて、説明を続けた。
「今は、それくらい分かっていれば良いからな。 では追加のルールだ。 武装は自分の妄想で良いからな。 あまりにひどいのは俺が却下する。 俺がルールだ! 自分の妄想では無い装備に【アクセサリー】をつける。 これは1人、一度に2つ付ける事が出来る。 詳しくは手に入れた時に説明するぞ。 強いアクセサリーを作る事が自分を強くする方法になるな」
「つまり【地獄】の鬼をやっつけて【アクセサリー】を奪う【ハックアンドスラッシュ】ね」
「…ハックアンドスラッシュ?…」
「簡単に言うと、戦って戦って相手から宝を奪うゲームよ!」
「的は得ているな」
「ずっと戦い続けるなんて、ちょっと怖いですね?」
「…大丈夫…生命力【ゼロ】になっても死なない」
由宇は再びうなずいて、説明を続けようとしたが現実時間の終わりが来る。
「くそう! 時間がやってきちまった」
「今回は、この辺りで話をまとめないと、駄目ね」
「【地獄】は自動生成で、地獄の門を潜る度に毎回変わる! それだけ予告して今回の更新は終わるぞ」
「僕らの世界は現実には勝てませんからね……」
「あぁ。 本当に無限の時間が欲しいよな」