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第0房 思春期の憂鬱

世間の人々は、しばしば他愛もない選択肢によってその勢力を二分しようとする。

犬派か猫派か、好きなおかずは先に食べるか後にとっておくか、本当にくだらないものばかりだ。

自らの立場を必死に叫んでいる彼等だって、それが些細なことだと気づいてるんじゃないだろうか。


そして、そんな議論の中で最も下劣で、でも世界中で行われてきたであろう議題。

それは…、


巨乳派か、貧乳派か。


本当に女性に対して失礼極まりない、セクハラの先陣を行くような議論だ。

こんな話を大声で熱く語る男子連中の気が知れない。


何?僕がどっち派かって?

そんなことを聞いてどうするんだ、巻き込まないでほしい。あんた達には関係ない話じゃないか。



…貧乳派だよ。

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