第7話 でかーい!説明不要!!(熊が)
日間54位とは.....ただ、ただ感謝です。
ありがとうございますm(_ _)m
それと感想、誤字の指摘ありがとうございます。
直しておきましたので、これからもそう言ったことがありましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。
お爺さんの話を聞いた後に、私とメアリーの目の前にクエストを受けるか否かのメニューが出てくる。
そして、『YES』を押した瞬間、お爺さんがお礼を言って来たため、二人で軽く会釈をしてから外に出ると、私はメアリーに少し興奮した口調で、話しかける。
「すごいね、あのお爺さんほんとの人みたいに話すし、それに受け答えもしっかりしてる。」
すると、彼女はクスリと笑いながら、
「そうね、あの手のNPCには確か、なんとかメモライズとか言う、システムが組み込んであって、人の話を聞いて、そのパターンを覚えることで、どんどんとAIが進化していくのよね。だから、クエストが終わった後に来たとしても、多分私たちのこと覚えてるわよ」
と、私に説明をしてくれる。私がそれに甘えて、さらに聞こうとした時、ポリゴンのカケラがどこからか、やって来て私たちの目の前に集まると、
「ウォフ!」
熊の形を象り、私たちに敵意を飛ばしてくる。
それを見た私は、
「デカすぎない!?」
と、全長3mはあるんじゃないかという熊に見たまんまの感想をぶつけた。
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私が驚きの言葉を発すると同時に熊が殴りかかってくる。
それを私は地面に転がりながら避けると、剣を腰から抜き放つ。が、
「やばっ!」
奴が私に反撃の隙をくれない。左右の手をブンブンと振り回してるだけだが、リアルのように伝わってくるその風圧と、そのデカさはなかなかな、恐怖体験だ。
とはいえ、私は一人じゃない。
熊のターゲットが私に移ったことを完全に確認すると、
「やあ!」
メアリーが熊の背後から手にした両手剣から、紫色の燐光を放ち、バックアタックを決める。
熊が背後からの衝撃に、驚き、振り向くと同時に私も
「『属性付与:炎』!」
『属性付与』がレベル2になったことで、火から炎に強化されたそれを両手に掛けて、二本の剣を熊の背後に振り下ろす。
今までのちょろちょろとした感じの火のエフェクトから、結構な大きさになったエフェクトと共に、剣を振り抜くと、熊が苦しそうな声をあげて、怯んだ。
ここぞとばかりに私は双剣による連続攻撃を仕掛ける。けれど、
「きゃあ!」
やっぱり攻撃力が足りない!それに、今の振り向きざまの一撃で、HPが7割も持ってかれた。
自分のステ振りを理解してるのに、ゴリ押しをしてしまったことを後悔しつつも、前線に戻ろうとしたところ、ふと気づく、
「ポーションとか買ってない!」
そう、今まではダメージを食らったら街に戻っていたため、完全に失念してしまっていた。けれど、双剣は戦い方的にダメージを受けることが少ないから、仕方ないともいえなくはないよね....
まあ、これ以上ダメージを受けなければいいと割り切って、私は前に出る。
『属性付与』の残り時間はまだある。私が接近したことに気づいた熊がメアリーを無視して、その太い腕をこちらに向けて、突き出してくる。
私の残り少ないHPなど、一撃で吹き飛ばすその恐怖の塊を私が紙一重で避ながら、熊の脇腹を切り裂くと、一拍の間を置いて、熊の体がポリゴンの塊となって爆散する。
私は目の前に『QUEST CLEAR』の文字が現れるのを見て、今更ながら、ポーション買っておけばよかった、と思うのであった。
.....作文かな?
♦︎
その後、お爺さんといくらか話して、クエストの報酬を貰う。
その報酬はどうやら選択式のようで、現在私の目の前には
ペネトレイトソード:片手剣 RANK5
ホワイトコート:防具 RANK5
金の指輪:アクセサリ RANK4
が、提示されている。なんで農家のお爺さんがこんなもの持ってるのか、とかは聞いてはいけないのだろう。
とりあえず、それぞれを長押しタップして、詳細を見てから、私は防御力の低さを痛感したのと、メアリーの装備が少しオシャレになっていたことのショックから、『ホワイトコート』を選ぶことにした。
そして、お爺さんにお礼を言って、家を出た直後に、私の目の前に双剣熟練度250到達の通知が届いた。
すいません、ステータスのっけようかと思ったんですが、次回の熟練度のこともあるので、次回にします。
次回、ようやく、双剣も日の目を見る時が来ます!