第6話 初めてのクエスト
「熟練度が100を超えてるのに、技覚えないなんて....本当に双剣は外れなのかな」
「そう....みたいだね」
私は肩を落としながら、そんなシルバの言葉に同調するしかない。
確かにいけるところまで行くとは言ったけども!まさかここまでいばらの道とは....
ちなみに、シルバの技は『スマッシュ』という技名らしい。私もそんな風なかっこいい技が欲しかった......
とはいえ、立ち止まっても仕方ない。私はシルバと協力しながら、岩ネズミや、そのほかの敵mobを討伐し続けることにした。
そして、遂に私の目の前に、熟練度150の通知が届く。まず、スキルは『筋力上昇』を3ポイントでレベル3にして、2ポイントは保留。うーん、ここまでくるとちょっとスキルポイント足りないかな、と思いながら、JOB選択へと移る。
新たに表示されたのは
双剣使い中級 NEW!!
習得条件:双剣の熟練度150
のみ、他は前回と変わらず、やっぱりスキルかと思いつつ、今回はJOBは変えずに終了する。
この後どうする?と、視線をシルバに向けると、彼は明日の朝が早いとのことでゲームから、ログアウトする。
フレンド登録はしたし、暇があったらまた遊ぼうかなと考えつつ、フレンドといえばとメアリーに連絡をかけようとしてみるが、
「あれ?ログインしてないんだ。」
そう、フレンドリストの彼女の名前は薄暗くなっており、ログインしていないことを示している。
仕方がないと割り切り、私は一人で狩りを続けることにした。
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その後、自分一人ということもあり、少しスキルの実験、まあ殆どパッシブだから、アクティブのなんて『属性付与』しかないけど、を行う。そして、わかったことが、
「そっか、双剣は二本の剣だけど、ゲーム判定としてはこれ二つで一つなのか」
そう、属性付与をする時に、右手には炎、左手には風を宿して見たが、後からかけた風の方しか反映されず、炎の方が発動しない。
私は別にゲームシステムには詳しくないので、適当な推測を口に出して、自分を納得させる。
しかし、もうこの程度で泣き言を言う暇は無い。私なりにやってみようと思ったばかりなのだ。
せめて、熟練度1000とかまで行ってやろうではないか。幸い、熟練度の上がりだけは早い。
と、考え、私はまた狩に戻る。
そして、熟練度を200にし、スキルは『素早さ上昇』に前回の2ポイントに1ポイントを追加し、レベル3に、残りの4ポイントは『属性付与』のレベルを2にするために使った。
そして、JOB選択では、
属性剣使い上級 NEW!!
習得条件:属性剣使い系統の熟練度を100にする。『属性付与』をレベル2にする。
が、新たに出現したため、私はそれを新たなJOBにして、今日はログアウトすることにした。
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翌日、日曜日、私は朝起きて、即座にあの世界へと再び入る。
お母さんが起きるのは8時くらいなので、今から3時間は出来ると思い、ログインすると、一件、メールが届いていることに気づく、差出人はメアリー、内容は
「クエスト?」
そう、そこに書いてあったのは一緒にクエストをしないかと言うお誘い。まあ、断る理由もないので、私は彼女の指定した、『ツーライン』の南西部分、商業エリアへと足を運ぶことにした。
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「おはよ、メアリー、朝早いんだね?」
「あなたに言われたくないわよ、昨日も11時までログインして、既にログインしてるくせに。私は朝の9時くらいまでは待つつもりだったのよ?」
二人で会うと、軽口を交わしてから、すぐにクエストの確認をする。
クエスト内容はお爺さんの家にたまにやってくる、『Fighting Bear』一頭の討伐。
なんでも、畑の物を勝手に食われて困っているらしい。
私たちはそれを受けるために『試練の山岳』エリアの北東にある。小さな山小屋へと来ていた。このエリアは北に行けば行くほど、平地のエリアが少なくなってくるから、少々、動きづらい。もう感覚的にはプチ山登りだ。
まあ、それはともかくとして、お爺さんの家に入ると、そこには白いひげを携えた老人がいる。
お爺さんはドアが開くと、その人間にクエストを頼む仕様らしく、私たちの元に歩いて来て、
「あんたらを戦士と見込んで頼みがある。この老いぼれの願いを聞いてはくれんかの?」
と、まるでリアルの人間のように話し始めるのであった。
シオンのステータスです。
HP 350
MP 145
STR 138
AGI 152
VIT 52
DEX 130
INT 107
SKILL
『筋力上昇』LV3『素早さ上昇』LV3『コンボ継続時間延長』LV1『属性付与』LV2
equip
右手:スチールソード
左手:スチールソード
JOB
属性剣使い上級
取得済みJOB
属性剣使い
属性剣使い中級