第3話 もしかして、双剣って弱い?
ちなみに、武器の熟練度などの上昇でステータスは上がる設定なので、ステータスがおかしいと思った方は悪しからず(^ ^)
メアリーが私にお礼を言った後、私も倒したいので、新しい敵を探すことにした。とはいえ、
「いた!」
別に敵はレアmobというわけでも無いので、即座に見つける。
次は、私の番だということで、メアリーは見てるだけだ。
とりあえず、バックアタックを取るために、イノシシの背後から回り込み、両腰に下げた剣を掴んで抜き放つと、そのまま切りかかる。
「や!」
赤い光が散り、イノシシがこちらに向く、それと同時に左の剣でその鼻っ面を切り裂いてやるが、
「ガアァ!」
まだ死なない、まあ当然か、両手剣と双剣じゃダメージ量違うもんね。
そのまま、私はイノシシの頭突きをサイドステップで避けて、もう一撃、脇腹を斬りつけるが、意に介さず、こちらにすぐ顔を向けてくる。
......双剣、威力低すぎない?
まあ、そのあと、頭突きを食らったりして、残りHPが半分くらいになって、なんとか勝利。
メアリーの元に戻って見ると、彼女がネットを開いている。どうしたの?と聞いてみると、彼女は
「さっきの戦闘見て、君のプレイスキルは悪くないのに、なんであんな時間かかるんだろうと思ってさ、今ね、ネットで調べたんだけど、双剣はDPSも低いし、使いづらい外れ武器の可能性が高いだって.....」
「えっ......」
薄々思っていたことがみんなの評価と同じで、私はその場で、表情を凍りつかせた。
♦︎
「だ、大丈夫だよ!絶対私は君を見捨てたりしないから!」
「うん、ありがと.....」
ああ、彼女の気遣いで心が痛い。こんなことならネット検索するべきだった。
とはいえ、新しい武器を買うには金が足りなさ過ぎる。
ここまでの戦闘では彼女がバックアタックを取り、そのあと、即座に私が斬りつけると言った戦闘方法で戦っていた。
偶に二体出る場合は、私が時間稼ぎをして、彼女がトドメを刺す、といった具合だ。
そんなことをしていると、何度目かの戦闘が終わると、私の目の前にシステムウィンドが出てくる。もしかして、
「あ、熟練度50超えた!」
「早くない!?」
そう、無駄に回数だけは振っている私の双剣の熟練度が50を超えたのだ。
即座にJOB選択が出てくるが、そこに書いてあるのは
双剣使い NEW!!
習得条件:双剣の熟練度50
軽業師 NEW!!
習得条件:10秒間にヒット数8以上
の二つのみ、もしかして、これだけ?と不安になっていると、隣からメアリーが
「ほら、スキル何もまだ取ってないから、取りましょう」
「あ、なるほど!」
私の不安を消す一言をくれる。そうだよ!スキル!ポイントは今、5ポイントあるからいけるはず!
と、思いながら、メニューを開き、スキル習得を押すと、とんでもない数のスキルツリーが出てくる。
とはいっても、まだ習得条件を満たしていないのばかりで、習得可能なものに条件を絞ると、随分と見やすくなる。
習得するためのポイントはどれも同じというわけではないらしく、私は『双剣士』『筋力上昇』『素早さ上昇』を1ポイントで取り、『属性付与』を2ポイントでとった。ここまでやって、ネットを見た方が良かったんじゃないかと、思いはしたが、双剣を持った段階でもう失敗してるようなものなので、いけるところまで自分の勘を信じることにした。
そして、新たにJOB選択に移ると、先ほどの二つに追加して
属性剣使い NEW!!
習得条件:斬撃系武器熟練度50、スキル属性付与取得
が、追加されている。まあ、名前的に一番カッコよさそうな、一番最後に出たやつをJOBにして、私はJOB選択を終了した。
さて、強くなった私はあのイノシシを何発で倒せるかな
シオンのステータス載せます。(大幅に変わった場合のみ)
HP 60
MP 45
STR 25
AGI 30
VIT 10
DEX 20
INT 25
SKILL
『筋力上昇』Lv1『属性付与』Lv1『素早さ上昇』Lv1
equip
右手:スチールソード
左手:スチールソード
JOB
属性剣使い