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Himeyuri ―魔法嫌いの元学園最強と、幼馴染の約束から始まる魔法学園譚ー  作者: 小鳥遊 千夜
第三章 演劇部再建編 

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115/119

第114想 第3走者激突!部長対決、それぞれの正義を賭けて!


 岩場出口。


 砕けた岩の先に伸びる直線区間。


 砂煙の中、第2走者たちが最後の加速をかける。


『さあああ各チーム岩場突破ァァ!!

 第2走者から第3走者へ――魂のバトンタッチだ!!』


 実況・吉良(きら)の絶叫。


『トップで飛び込んできたのはフィギュア愛好会!

 精密飛行で一気に順位を奪った土岐原(ときはら)ガンマだァ!!』


 アンノウンが低空滑空のまま滑り込む。


 機体を横流しにして減速。


 無駄のない着地。


「後は任せた。」


 差し出されたバトンをレイヤが受け取る。


『第3走者!!

 機体操作の秀才、安室(あむろ)レイヤァァ!!』



 そのまま待機していた二足魔導ロボへ跳躍し


 魔力炉を起動する。


「主役交代だな。レイヤ、発進する!!」



『――ドライブ起動!

 《バースト・ドライブ》!』


 推進ノズルが短く噴射。


 直線を一気に伸びる。


 ここで解説席の愛紗(あいしゃ)が冷静に口を開く。


『フィギュア愛好会の安室選手は瞬間加速と格闘戦に強い。

 この直線で一気に主導権を握る構成ですね。』



 ――――


『続いて2位で飛び込んできたのは占星術研究会!!

 岩場を静かに制した朝焼(あさやけ)セフィ!!』


 セフィが静かにバトンを差し出す。


「流れは整っている」


 受け取るのは――


『第3走者!!

 副部長・昼谷(ひるたに)アルト!!

 盤面支配型の戦術家だァ!!』


 アルトはバトンを握り、周囲を一瞥し

 即座に計算する。



「盤面は整った」


 右手に星図の触媒(しょくばい)を展開。


「――星辰結界、展開。

 《アストラル・バリア》」


 淡い光膜が周囲を包む。



 衝撃分散に魔力干渉軽減。

 それに視界妨害対策。


『守りに入ったァ!?』


 吉良が叫ぶ。


 愛紗が補足する。


『いえ、攻めのための防御です。

 第3区間は妨害が集中する危険地帯。

 アルト選手は“崩れないこと”を最優先にしています。』


 アルトが滑るように加速しつつ

 距離を一定に保つ。



 魔導工学クラブ

 重厚な多脚機が最後の一歩を踏みしめ、停止。


『3位で飛び込んできたのは魔導工学クラブ!!

 第2走者・金城(かねしろ)ゴウキ!馬力で岩場を押し切ったパワー型だァ!!』


 金城がバトンを差し出す。


「後は理論通りにいけ」


 受け取るのは――天城(あまぎ)リリィ。


『第3走者!!自律制御理論の秀才、天城リリィ!!

 “人より機械を信じる”合理主義の申し子だァ!!』



 長い髪を揺らしながら、無表情でバトンを受け取る。


 感情の起伏は薄い。


 リリィは無表情のまま搭乗機へ。


 球体フレームを中心に展開するマジック・ドローン。



「オートナビ、最適化完了」


『出たァァ!!魔導工学クラブ、お得意の自律演算型マジック・ドローン!

 地形解析、風向き補正、最短経路算出を同時処理!!』


 ドローンが静かに浮上。


 完璧なライン取りだ。


『滑らかだァ!!ロスがない!!』


 解説の愛紗の補足が続く。


『魔導工学クラブは“待ち型”です。

 自分から仕掛けずに、他チームの減速や接触を確実に拾う。

 最も堅実な戦術ですね。』



 魔法山岳部――岩場を突破した岩道豪(いわみちごう)がバトンを差し出す。


『4位で飛び込んだのは魔法山岳部!!

 ショートカットで順位を上げた岩道豪!!』


「ここからはお前の空間だ!」


 受け取るのは南雲(なぐも)リョウ。


『第3走者!!三次元機動のスペシャリスト!!

 南雲リョウだァ!!』


 バトンと同時に装置展開。


 ロープ射出機構、起動。


 ガシュンッ!!


 前方フレームに固定。


「――《スイング・エッジ》!」


 身体を宙へ。


 重力を味方に一気に加速。


『地面を走らない!!立体機動だァァ!!』


 二本目、三本目。


 壁面、高所フレームへ次々と接続。


 高度を取っていく。



 愛紗が解説する。


『魔法山岳部は“高さ”を狙いですね。

 地上は混戦。ですが上空は接触リスクが低い。

 三次元で走れるチームだけが使える安全かつ高速の裏ルートです。』


 リョウが空中を滑空。


 重力と遠心力を利用し、前方集団へ迫る。






次回 『第115想 魔法が無くても心は負けない――正義の挑戦者と学園最強格統率者!』 


岩場を越え、第2区間決着。


息を切らしながらも、それぞれがバトンを握る。


繋がれる想い、託される意地。


走者は――

第2走者から、第3走者へ。



演劇部、次の走者は――


部長・真条聖妓。


「さあ――主役の時間よ」


対するは、主催者であり

魔法執行部部長・高天原帝亜。


「ふふっ…あなたの正義見せてもらうわ」


部長対決、開幕!!




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