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突き抜けた中二病は強い

投稿初めて1か月記念

「それでは朝礼を始める。まずは今後の学校行事についてだが------」


朝礼をする刺島(せきじま)先生はいつも通りキリっとしている。

先ほどの保健室の惨事でどうなるかと思ったけど、なんとか誤魔化すことができたみたいだ。

僕と目が合わないどころかこっちの方を一切見ようとしないのは気のせいだろう。


「来週から5月の連休に入る。連休中でも学校内の設備は解放されているので魔法の練習や勉学に励みたい人は利用するといい」


この世界にも5月に連休があるらしい。

あまりにも元の世界と酷似している点が多すぎるため、異世界転移した感が本当に無くなってきている。

魔法が存在していなかったら、せいぜい日本の知らない土地に転校した程度の気分だっただろう。



しかし、学校の設備か。

河原での練習も良いけど学校の設備も興味がある。

なにせ碧水蒔(へきすいじ)財閥が揃えた最新の魔法練習器具が揃っている。


中には空中を高速で移動する的当てゲームだったり、魔法の威力を数値化しランキングとして管理している機械なんかもあるらしい。


魔法大好きな僕としてはチェックしておきたい。

レオや(ゆう)くんを誘ってみるか。



「---そして連休明けには模擬魔法戦が開催される」


ざわざわ・・・

みんな楽しみなのだろう。

クラスが少し騒がしくなる。


「静かに。・・・休み明けに魔法の小テストをするのでその結果で模擬魔法戦のメンバーを5人選定する。つまりまだチャンスはあるということだ。各々研鑽(けんさん)するように。では朝礼を終わりにする。」


朝礼が終わり、先生が教室を出るとクラスが活気づく。

今後の予定を確認したいし、レオと(ゆう)君に聞いてみるか。


「二人は連休は何か予定があるの?」

「俺は特にねえな」

「僕もないかな。でも模擬魔法戦に出ることになりそうだし、練習はしたいかな」


二人とも予定はなしと。


「なら学校で練習しない?ここにある魔法の練習器具が気になってるんだよねー。」

「僕はそのつもりだったからもちろん良いよ」

「俺も少しくらい練習するつもりだったし構わないぜ」


よし練習仲間ゲット。


レオが1限目の授業の準備をしながらこちらを見てきた。


「そういえば知ってるか?今回の1年の模擬魔法戦は4クラス参加するらしいぜ」

「10クラス中4クラスってこと?少ないね」

「まだ1年だし、入学まで魔法を使った事がない奴が大半って考えたら多い方だぜ」

「確かにそうか。それなら優勝は簡単そうだね」


何しろこのクラスにはBランクが5人もいる。

弱いものいじめみたいになってしまうかも。


「このクラスは優勝候補ではあるだろうが、どうなるかわからないぜ。1組には最初の魔法演習の試験で1位のやつがいるらしいぜ」

「1位って(ゆう)君じゃなかったんだ」

「クラスでは1位だけど全体では2位だったみたい。噂だけど、1位の人はAランクにあと一歩のところだったみたい」

「マジか!」


それが本当なら碧水蒔(へきすいじ)高校の教師陣に匹敵する力ということになる。

実力でいったらかなり差が開いているとみていいだろう。


「だが1組のほかのメンツは大したことねえ。十分勝機はある」

「チームで頑張ろうってことだね」


(ゆう)君がえいえいおーと腕を上げる。

・・・不覚にも少しかわいいと思ってしまった。


「その通りだ!頑張ってくれたまえ!」


それの声は教室のドアから突然現れた。


「誰だ!」


レオが声を上げる。


「私は君たちが噂をしていた学年1位、いや、学年で最強の魔法使い(キャスター)蒼天院(そうてんいん) (あらた)だ!」


・・・シーン


あまりにも突然すぎる登場にクラス中が静まり返った。


銀髪に青いメッシュが入ったウェーブの髪に、おそらく改造されたのであろう学校指定のブレザーをマントのよう肩にかけ現れた。

よく見ると制服には十字架やら鎖やらがついていて、なんというか痛い中二病といった感じだった。


(ゆう)君にこっそり耳打ちをする。


「ねえ、このやばい人だれ?」

(ゆう)君が答える。

「・・・この国の財閥の1つ、蒼天院(そうてんいん)家の御曹司だよ」

「その通りだ白雲(はくうん)財閥の御曹司よ!」


勝手に会話に入ってきた。


「久しいな白雲(はくうん) (ゆう)よ!いや我がライバルよ!最初の試験は私が勝ったことで通算成績は49勝48敗1分と私がリードしてしまったな。はっはっは、模擬魔法戦でも勝利しリードを広げさせてもらうぞ!生憎だが油断はせんぞ?私に48敗という(カルマ)を私に背負わせたんだ。手は抜くことはあり得ないぞ・・・!」

なんか一人でずっと喋ってて怖い。

「・・・(ゆう)君言いにくいんだけど、ライバルは選んだ方がいいよ」

「向こうが勝手に言ってるだけなんだよね・・・」


眉根を下げかなり困り顔をしている。


「大ケガをした時にはどうなる事かと思ったが、息災そうで何よりだ」


大ケガ?(ゆう)君、大ケガをしていたのか?


「なんとか元気になったよ。それでなんでここに来たの?」

「それはもちろん、再来週に行われる模擬魔法戦に伴い宣戦布告をしに・・・」


その時またも教室のドアが開いた。

今度は社会を担当しているおじさん教師だった。


「おーい授業を始めるぞー・・・って蒼天院(そうてんいん)、何やってんだ?ここはお前のクラスじゃないぞ」

「おお我がクラスの担任教師松岡(まつおか)よ!なに、我がライバルに宣戦布告をしようとだな・・・って松岡よ!なぜ私を引っ張りだそうとする?!」

「もう一限目が始まるんだよ!お前もクラスに戻れ!まったくあんまり問題を起こさないでくれよ・・・」

「まて!話はまだ終わって・・・」


バン。

ガチャリ。


追い出してそのままドアにカギをかけた。

おそらく手馴れているんだろう。

追い出すまでの動作に一切の迷いがなかった。


「うーす、じゃあ授業を始めるぞー。それじゃあ教科書の12ページを開けー」


先ほどの喧騒がなかったことのように授業が始まる。


戦線布告とか言ってたけど、一体何だったんだ・・・

(ゆう)君知り合いみたいだし後で聞いてみよう。



それにしてもこの学校、濃い人多いなあ・・・

ブクマ、評価、感想もらえたら嬉しいですー。

貰った日は一日中喜んでます。


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