保健室にて
刺島先生に呼び出された場所は保健室だった。
なんで保健室なんだろう?
僕の魔法の話をするなら前回みたいに校長室とかだと思ったんだけど。
中で待っているらしいし、とりあえず入るか。
「失礼しますー」
中は僕がイメージしていた保健室よりかなり広かった。
ベッドが並んでいたり薬が揃っているのは分かるが、人がひとり入れるようなカプセル型の機械やレントゲン室と書かれた扉がある。
「おはよう五十嵐君」
切れ長の目に束ねられた髪。いつものスーツ姿ではなく病院の先生が着るような白衣にスカートを着た刺島先生がいた。
「あれ、先生一人なんですね。校長先生は?」
「校長は多忙で少し遅れる。それと今後しばらくはこの話をするときは私か校長のどちらかになるだろう。君の件はかなり極秘に扱われている」
情報が洩れるリスクを警戒してくれてるってことか。
それにしても、いつものスーツ姿もいいが白衣姿もセクシーでいい。
白衣の内側に見える黒のインナーが先生の雰囲気とマッチしていて、そこからにじみ出るえっちさが素晴らしい。
白衣の上からでもわかる胸の大きさが心躍らせてくれる。
「今回君を呼んだのはもちろん魔法のことだ」
「あっすいません大丈夫です分かってます」
「なぜ謝る?」
邪な目で見ていたので反射的に謝ってしまった。
「まあいい。そこで今日は君の体の検査をさせてほしい」
「なるほど、だから保健室だったんですね」
「そうだ。碧水蒔学校の保健室にはあらゆる魔法の検査機器が存在する。魔法に関する大抵の検査はこの学校で完結する」
碧水蒔財閥。学校にどんだけ金掛けているんだ。
「では早速検査する。まずは上を脱いでくれ」
「了解です」
正直、密室で女性と二人だけで上を脱ぐのはちょっと恥ずかしい。
と言ってもためらうのもそれはそれで変な感じなのでさっさと脱いだ。
脈を測り、身長体重を測り、聴診器を当てられ、採血をした。
その結果を刺島先生がカルテのようなものに書いている。
もっと魔法的なことをやるかと思ったけど、ほぼ健康診断だねこれ。
「次で最後だ。体内に取り込んだ魔素の流れを計測するので、このカプセルの中に入ってくれ」
部屋に入ったときに目についたこの機械は魔素の流れを見るものだったか。
「この機械は服を着ていると正確に測れないから、下も脱いでくれ」
「・・・下もですか?」
刺島先生がこっちをじっと見ながら僕が下を脱ぐのを待っている。
なにこの羞恥プレイ。
逆に先生はなんとも思わないのか?
これが大人の女性の余裕ってやつか?
「あの、さすがにじっと見られてると恥ずかしいんですけど」
「っ!ああ、すまない。男女のそういうのに疎くてな。入るまで見ないようにしておく」
そう言うと後ろを向いた。
まあ、男子高校生なんて先生からしてみたら子供ですよねー。
そりゃ気にもならないか。
ちょっと顔が赤く見えたのは気のせいだろう。
服をすべて脱ぎカプセルの中に入って横になると、外から声が聞こえた。
「今から機会を起動させる。君は魔素を体に取り込んでほしい。そしたらこちらで計測を開始する」
「わかりましたー」
神経を集中させ、魔素を体に取り込む。
早起きしたせいで少し眠いな。
せめて僕が魔法を複数発現させている理由の足掛かりでも掴めればいいんだけど。
「よし、終わったぞ。出てきてくれ」
どれくらい経ったのだろう。
一瞬意識が飛んでいた。
今日の授業は睡魔との戦いになりそうだ。
のそのそとカプセルから出ようとしたところで、カプセルの段差に足が引っ掛かった。
体勢が崩れ、床が近づいてくる。
やばい、頭からいってる!
間に合え!
「へぶっ!」
水魔法で勢いを殺し、何とか軽く頭を打つだけで済んだ。
頭を守るためとはいえ、床水浸しにしちゃったな。
「凄い音がしたが、大丈夫か!?」
刺島先生が慌てて様子を見に来た。
すぐに近づいて、転んでる僕に手を差し伸べてくれる。
「ほら、掴まれ」
先生の手を取る。
が、床が水浸しになっていたことを忘れていた。
二人とも足を滑らせバランスを崩す。
「やばっ・・・!」
「きゃっ!」
今度は先生を巻き込んで床に倒れた。
さっき軽く打った頭が痛むが、ちょっとずつ意識が戻る。
手に、顔に柔らかい感触を感じる。
この感触はなんだろう?
「・・・あっ!」
意識がはっきりしてきて自分の状況が分かってきた。
・・・僕、先生の胸に顔をうずめるように倒れてる。
あれ?これは夢?
いったいどうしてこうなった?
「お、おい、気が付いたのならどいてくれないか?」
「すっ、すいません!?」
全裸で女の先生に覆いかぶさってるとかどう考えてもやばすぎる。
先生の声に慌てて手を動かす。
なんか、柔らかくてすべすべした感触がする。
薄い布みたいな・・・。
「んんっ!」
先生の方から可愛らしい声が聞こえた。
僕の手元は先生のスカートの中にある。
あれ?これもしかしてパン・・・
やばい、体のとある部位に血が集まってきた・・・
「おい五十嵐、な、なんかぬるぬるで固い感触がするんだがまさか?!」
「ちちち違います、誤解です、事故です、生理現象です!?ぬるぬるなのは僕の水魔法のせいです!!」
「!?し、思春期?!思春期ってやつなのか?!待ってくれ、私はまだしたことが・・・?!」
下にいる先生が真っ赤っかの顔で僕から逃げようと身じろぎしている。
先生が動くせいで僕も上手く動けない。
「どきますから!立つんで動かないでください!」
「たつとは?!なにをたたせるきだ?!お前の思春期は先生には受け止めきれないぞ!?」
「先生落ち着いてください!?」
ダメだ!先生完全にテンパってる。
逆に僕の方が冷静になってきた。
「たっ、たのむ、その固いものを早くどかしてくれええぇぇぇ・・・・・・」
ガクリと先生から力が抜けた
「せ、先生ええええ!?」
羞恥心がピークに達したのか、先生は気絶してしまった。
先ほどまでの騒ぎが嘘のように、保健室に静寂が訪れた。
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