忘れるという行為は私たちに柔軟性を与えてくれる
GW仕事しかしてねえ
休み明けの月曜日。
刺島先生から少し話があるという連絡があり、早めに登校した。
タイミング的に僕が魔法を水と土の2つ発現させていることについての話だろう。
結局、世界で僕だけが魔法を2つ発現しているのかの謎はまだ解明されていない。
過激派組織見つかったら研究のためにモルモットにされる可能性が大なので、学校には頑張ってほしい。
いや、本当に、マジで。
教室に入る。
誰もいないかと思ったが、猿堂、雉瀬、犬塚の3人組がすでにいた。
「うーす、おはようー」
「あ、ああ。おはよう・・・」
みんな僕の目をみて挨拶してこないな?
よそよそしい気もする。
「どうした?僕の顔になんかついてる?」
「あ、いやその、先週の練習の時の話なんだけど・・・」
「ああ、たまにはみんなで練習するのもいいもんだな」
最初は意味あんのかって思ってたけど、悪くないもんだった。
「いやそうじゃなくて、思いっきりゲロ吐いてたけど体調、というか・・・メンタルは大丈夫か?」
「何言ってるんだ?吐いてないぞ」
3人とも引きつった顔をしている。
なんの話をしているんだろう。
「タイム!」
「何で?」
なんかこそこそ話始めた。
「・・・おいどうなってるんだ?」
「・・・金剛の股間に顔面を押し当てキスをして、思いっきりゲロ吐いてたよな!?」
「・・・みんな見ていたし間違いない。ちょっと確認してみよう」
なに喋ってるんだ?
猿堂が真剣な顔で話し始めた。
「なあ、あの日の練習で何があったか覚えてるか?」
「何ってみんなで練習試合しただろ」
「金剛 怜雄と戦ったのは覚えてるか?」
「当たり前だろ。なんだ?もしかしてちゃんと見てなかったのか?僕の周到なプランで地面をぬかるみにして足場を奪い転ばせただろ。自分で言うのもあれだがセンスが光りまくってたな」
「・・・どうやって転ばせたんだ?」
おいおい勘弁してくれ。みんなよそ見してたのかよ。
「そんなの・・・足払いに決まってるだろ」
「「「タイム!!!」」」
「だから何で?」
またこそこそ話始めた。
「おい、自分の都合の良いように記憶をねつ造してやがるぞ」
「いや、あまりのショックに脳がシャットアウトしたのかもしれない。重度のトラウマを負った人間はまれに記憶を歪めてしまうと聞いたことがある」
「だとしたら、脳にダメージが・・・」
何を喋っているのか聞こえないが、今度は憐みの目を向けてきた。
よくわからんが失礼な奴らだ。
合同練習か。
なんだかんだ楽しかったし学びも多かったから次の休みも誘ってみるか。
「今度の休みにまた練習しようと思うんだけどお前らもどうだ?」
「いや、俺たちは・・・」
「しばらくは良いかな・・・」
予定が合わなかったのかな。
「そうか、気が変わったら言ってくれ。俺は先生に呼ばれてるからちょっと行ってくるよ」
「おう、じゃあまたな・・・」
荷物だけ置いて教室を出た。
そのしばらく後に何故か雉瀬から腕のいい脳外科医を紹介してもらった。
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