魔法練習3
おだやかな影に薄化粧
「今回やる模擬魔法戦のルールは『対人戦』で行くぞ。まずはルールの説明だ」
「よっしゃあああ!五十嵐ぶっ殺すぞおおお!!!」
猿堂が吠える。
「上等だ3バカども!かかってこいよおおおお!」
「みんな気合はいってるねー!いけいけー!」
|埜上さんもテンションが上がって煽りまくっている
「ルールの説明って言ってんだろバカども!」
あれ、いまさらっと僕もバカの仲間に入れたか?
僕のことを『ハレンチナンパスケベ野郎』と曲解して噂を広めた張本人でもあるし、レオも分からせるしかないな。そうしよう。
「本来のルールは学校特性の魔素変換デバイスに搭載されている『ダメージ計算機能』を使って一定の魔法のダメージを受けると勝敗が決着するようになっている」
そんな機能がついてたのか。
レオが話を続ける。
「だが、今はみんな通常のデバイスしかないから別の方法で決着をつける」
この場にあった決着方法か・・・
なるほどね、レオの提案したいルールが分かった。
「つまり今回は相手を魔法でボコボコにして動けなくしたらいいってことか」
「んなわけあるか!今回は単純に魔法で相手を転ばせて倒したら勝ちっていうルールにする!」
予想より簡単な決着だな。
これでは力の差を見せつけることができないな。
レオにルールの変更を提案してみるか。
「なあレオ、ちょっとルールの変更を提案したいんだけど」
「ん、どんな変更だ?」
「せめて相手を気絶させたら勝ちにしないか?」
「退学になりてえのかお前は!?」
却下された。
残念だ。
さすがに退学にはなりたくないのでしぶしぶ了承しておこう。
しょうがないから、転ばせない程度にボコボコにしてから倒そう。
「さてと、俺、シュウ、雉瀬、猿堂、犬塚は参加するとして、埜上はどうする?」
「うちは防御魔法上手じゃないし、ケガしちゃいそうだから今回は見学してるねー」
そう言うと河川敷の端っこの方に移動して座った。
「よし、じゃあトーナメント方式でやるぞ。最初にジャンケンをして勝ったやつはシードだ。負けたやつらはグーパーで分かれて試合だ!・・・行くぞ!ジャンケンポン!」
ジャンケンの結果は、レオがシード。
そしてグーパーで1回戦は僕と雉瀬、猿堂と犬塚の組み合わせになった。
魔法演習戦、1回戦が始まる。




