ランク分け
ぱいぱい
魔法演習から2週間が経過した。
幸い「ハレンチナンパスケベ野郎」という噂は「ナンパ野郎」に落ち着いた。
クラスの一部女子たちからたまに訝しげな目で見られるが、命を狙われることはなくなったので良し。
魔法の暴発でぬるぬるにしてしまった埜上さんとも和解できた。
「あーしが前に出過ぎて巻き込まれちゃったから、むしろごめんね♪」
という聖人っぷりで許してくれた。
最初はどうなることかと思ったが、なんだかんだ楽しい魔法高校生活を送れている。
平穏な日常、最高!
学生生活をエンジョイしていたいつも通りの朝礼。
刺島先生から連絡があった。
「今日は以前行った魔法演習の試験結果とランク分けを発表する」
クラスがざわめいた。
「魔法発生速度クラス2位の雉瀬様は当然Bランク以上は堅いな」
「お前は魔法の威力が雑魚だから無理だ。やはりすべての項目でも平均以上の数値を出した猿堂こそ上位ランクに相応しい」
「いやいや、魔法威力こそ至高。クラス3位の犬塚が上位に行かせてもらおう」
あの3バカ、事前に練習をしていただけあってなんだかんだ成績良いな。
「こちらは先に公表しておくが、Aランクの該当者はいなかった」
やはりAランクは厳しいらしい。
まあ教師陣がAランク相当の実力なので、新入生でいないのは当たり前か。
「それではまずはBランクから発表する。このクラスからは5人該当者がいる」
思っていたより多いな。
この人数なら多分僕も入っているだろう。
「まずは白雲悠。威力はかなり強く発生速度も言うことなし。クラスで総合1位だ」
クラスの女子たちから黄色い声が上がる。
優しい、頭がいい、顔も可愛らしい、何より財閥の御曹司と悠君は女子に凄い人気だ。
「続いて五十嵐秀介。魔法の発生速度は新入生で歴代最速。上級生にも引けを取らない」
クラスの男子たちから野太い声が上がる。
クラスの女子と堅物の先生をぬるぬるにした漢として男子に尊敬されている。
僕も女子の歓声が聞きたかった・・・
「続いて金剛怜雄。魔法威力がずば抜けていた。この調子で研鑽してほしい」
レオの魔法威力やばかったからな。
「続いて猿堂真彦。すべて平均以上を出していた。特化しているものはなかったがバランスがかなり良い」
猿堂きっちり入ってきやがった。
下心ありきとはいえ、あいつも努力をしていたみたいだからな。
「最後に影下肇。魔素の体内保有量がダントツだった。他も平均以上なので文句なしだ」
最後のやつとはまだ話したことがない。
授業中によく寝ているイメージだ。
あまり喋っているところを見たことがないので何を考えているかわからない。
だがイケメンなのでクラスの女子から密かに人気がある。
「以上がBランクだ。新入生の段階でBランクに振り分けられるのはかなり実力がある証だ。胸を張ってくれ」
クラスから拍手が起こる。
少し恥ずかしいが、いい気分なのは間違いない。
ちなみに雉瀬と犬塚はギリギリでCランクだったので机に突っ伏してすすり泣いていた。




