瞬間にゴングなる
(*´艸`*)
チビエマ士族が華やかな人間の姿で、王立学園の卒業パーティーに参加していた。
学生のパーティーとは別の王宮の会場でOBの保護者達もパーティーを楽しむ。
「女伯爵コワイーナ・カクビト・ケビビト!!お前みたいな悪女とは離縁する!!」
声高く叫んだのは入り婿のチョーリス・フュバス。
元々人間国の商人の次男で、先代伯爵コワオモテ卿によって認められ婿に入った。
もちろん何の権限も無いくせに、人間の愛人と子を伯爵家に連れ込み、コワイーナと、娘のツヨスギルーネ嬢を虐げてきた。
「チビエマ士族は、侮辱を許せない種族ですの。我慢してきましたが限界ですわ」
美しいコワイーナは、優しく微笑むと次の瞬間カクビトに変身し、ドレス等を放り投げるとファイティングポーズをする。
「カク!!」
「がはっ!!」
コワイーナの正拳突きがチョーリスにクリーンヒット!!
「カク!!」
「ぎゃ!!」
コワイーナの後ろ回し蹴りがチョーリスの頭を直撃!!
見た目はチビエマ、だがコワイーナは元カクビト流を極めた黒帯格闘家。
短い手足から破壊力を生み出すギャップは計り知れない。
チョーリスは、僅か二回の攻撃で撃沈した。
その後、隠居していたコワオモテ卿によってチョーリス、愛人と子は物理で人間国まで飛んで追放された。
チビエマ士族は戦闘民族。
間違いを犯したら物理だ。
(*≧∀≦)