第45話・千夜一夜物語 2[ランプの魔神・ジン]
「改めまして、ランプの魔神・ジンです〜」
「どうも、えっとクロちゃんです」
「お〜クロちゃんさん〜!よろしくよろしく〜!」
思ってたのと違う。青くないし、声も山◯宏一じゃない。
どういう感じかっていうとガッツリスーツにコートまで着てる。
出来るサラリーマンみたいだ。
目は細めでイケメン。何かアラジンさんとは違う捉え所のない感じがする。
「で、クロちゃんさんは何しに来たん?」
「えっ!?」
関西弁だ。これは俺の翻訳能力の効果?でも何で関西弁?
で、これは正直に話ししても良いのか?
願い叶えてくださいって言ったら叶えてくれるのかな?
でも、確か願い叶えてもらうには魔神・ジンを倒さなきゃいけないんじゃ。
細いけど体格良いし、ジン・・・さんが普通の人でも勝てないだろうな、俺なんかじゃ。
「こんな所まで来るなんてよっぽどや、遠かったやろ」
「ま、まぁ結構歩きましたね」
「歩いてきたん!?」
「え?ま、まぁハイ」
「それはまぁ〜大変やったろ!前の世界から歩いてきたなんて」
「いや歩いたのはこの靄に入ってからで前の世界からなんて・・・」
ん?今なんて言った?前の世界から??
「クロちゃんさんはどうやってここまで来たん?誰に連れてきてもらったん?」
ここまでってこの世界までって事!?
この人(人?)どこまで知ってるんだ!?
「え、あ〜」
「君を連れてきた奴名乗らんかった?名乗らん奴やったらアイツかあの子かあーあの人もそうかー」
指折り数えるジンさん。
俺を連れてきた者。セオリーなら神様って事になるよな。神様が何人もいるタイプなのか。名乗ってはいない。
「それなら何か言ってなかった?」
何か言ってたのは覚えてる。内容は忘れた。というかボンヤリな記憶になってる。
「君には神の力が宿っとる。それで君が転生者か転移者なのは分かるんやけど。力は何??」
めっちゃ聞いてくるな。どう見えてるんだ俺を。
それなら。
「教えるんで願いを叶える事について聞いても良いですか?」
「お〜交換条件か、ええで。そやねハジャル、ワラカ、マカスでどっち先に質問するか決めようか」
ハジャル、ワラカ、マカス昨日の夜アラジンさん達もやってたジャンケンと同じやつ。
「負けた〜!じゃあクロちゃんさんから質問ええで」
早速俺のターン!質問・・・・。
「ね、ねが!願いを叶えて貰えると聞きました」
「それはYES、NOで答えればええの?」
「いえ!願いの・・・叶え方を教えて頂け・・・」
違う。願いの叶え方は分かってる。魔神を倒す事!
でも今の俺じゃ出来ない!というか相手が人でも出来ない!
俺に今出来る事は・・・・!
「願い叶えてください!!」
土下座!!
「え」
流石の魔神も一瞬止まる。
「えっとね、願いは知っとるんやね。願いを叶えるには条件があってな」
「無条件で願い叶えてください!!」
「え〜〜〜〜〜〜〜」
「是非ともこの土下座で願いを叶えてください!!」
「え〜〜〜〜〜〜〜」




