第34話
振り向くとよろけながらも立ち上がるアラジンさんがいた。
「アラジンさん!」
「・・・・アラジン。どこから聞いてた?」
「さぁ・・・何しろ千夜一夜物語のお陰でまだ頭がクラクラしていて・・・・」
「そうかぁ」
アラジンさん・・・・聞かれた?全部?魔法掛かってる本人が魔法の事知ったらどういう影響があるんだろう!?
「うおー!頭のヤベー!!」
「あ~何だったんだ?」
「・・・気持ち悪い夢」
アーズさんが飛び起きて、バイコさんが頭を回しながら立ち上がり、バイオさんが壁を一点集中してる。
「ふー今回のは中々ですね。大丈夫ですか?我が愛しの弟、モルジアナ」
「何とか・・・・」
「ダメかも~」
カシムさん、アリババさん、モルジアナさんも起き上がってくる。
「んー話はここまでかな。クロちゃんまた今度だぁ」
「・・・・はい」
「天使!大丈夫ですか!?」
「あ、はい!大丈夫です!」
「良かった・・・・!」
俺を強く抱きしめるアラジンさん。
やめてー!!シンドバットさん近くにいるから!いやマジで!
いや視線が痛い!さっきの話の後だから大丈夫な所もあるけど、知ってる分の罪悪感みたいなモノが・・・・・!
「おうコラ・・・・アラジンさんよぉ・・・何やってんだテメー!」
アーズさんが俺とアラジンさんを力の限り引っぺがす。
「何って癒しの抱擁だが?」
「ああ!?じゃあ俺の抱擁のが効果あるわ!!」
どっちもないよ。いや、あるか?・・・・・ないな!ないよな?
「シンドバッド様!大丈夫ですか!?」
「大丈夫だよぉアリババ。皆んなも大丈夫そうだねぇ。でもまだまだだぁ」
「?」
「さてぇ皆んな聞いてくれるなぁ」
シンドバットさんが俺達全員に言う。
「千夜一夜物語はどうだったかなぁ?」
どうって・・・・強制的にすごく疲れたって感じが強いかな。他の皆んなも頭が痛い、気持ち悪い、とか余り良い感じではない。
「アラジンはどうだったぁ?」
「1つの物語を強制的一気に体感させられたという感じでした」
「それが一番正しいかなぁ。流石アラジン」
「どうも」
あ、シンドバットさんシュンってしてる!ほんと些細な感じだけど!
色々話聞いて分かってから見ると景色が違って見える!今までもあんな感じだったのか?
「それがどうかしたのか?」
「だからヒゲ!タメ口!」
「良いからモルジアナ。これから千夜一夜物語での願いの叶え方を教えようと思うぅ」




