第18話
女の人がいない!
そんな事あるか!?じゃあどうやって人類は増えている?男と女は対!どっちが欠けてもダメなはず!片方だけで成り立つのか!?
でも・・・ここは異世界、魔法まである世界だ。知らない技術でもあるのかも、例えばクローンとか人工的な何かとか、それとも魔法の力か。
「クロちゃんはそれがない人が好みって事ぉ?」
「オイマジかよ!じゃあサッサと切り捨てるぜ!!」
「クロちゃんがそれを望むなら・・・!」
シンドバッドさんの言葉にアーズさんとアラジンさんが素早くナイフを取り出し、自分のあの部分に向ける。
「わー!違う違う!!止めて!止めて!」
俺は慌てて止める!聞いてるだけで痛い!!
「でもよぉ、我が君はない方が好きなんだろう?」
「別にそこの有無で好き嫌い決めてないですよ」
「アラジン」
シンドバッドさんが呼ぶ。
「君は私がない方が好きと言っても同じ行動をとってくれたのかなぁ?」
「・・・・」
「シンドバッドさん?」
会場がシンっとする。
音楽は鳴り響いて、マッチョ達は踊っているのに無音になった様だ。
「クロちゃんは君にとってどんな存在だいぃ?」
「・・・・クロちゃんは」
「いつもは何て呼んでるのぉ?」
「・・・天使。天使は僕にとって・・・・」
「君にとってぇ?」
「何よりも大切な存在です」
「そんな事私にも言ってくれた事なかったじゃないか・・・・!」
な、何だこの展開!え!?え!?どういう事!?単純に見てシンドバッドさんがアラジンさん好きみたいじゃないか!
え、合ってる??
男同士だよ!?
まぁそれは前の世界でもあったから普通か。それにこの世界には女の人いないみたいだし。まだ確定じゃないけど!
こう見ると俺めっちゃヤバい立場じゃないか!
だってアラジンさんの俺へのその気持ちは・・・・本物じゃないから。
「シンドバッド様、他の者も居りますゆえ」
カシムさんが声をかける。
「大丈夫。ここにいる者達はこれから一連托生、一緒に冒険に出る者達だからねぇ」
一緒に・・・冒険・・・??
「これは歓迎会と前夜祭みたいなものなんまよぉクロちゃん」
俺の目を真っ直ぐ見て言うシンドバッドさん。
「まぁ食べながら聞いてよぉ」
「言われなくても喰うぜ!なぁバイコ!」
「モグモグ!モガモガ!!」
空気読んでアーズさん!そして適当に返事しないでバイコさん!
「どういう事ですか?シンドバッド」
「アラジン、私達の目的は忘れてないよね」
「まさか、天使を巻き込む気ですか!?」
「巻き込むなんてぇ力を借りたいんだよぉクロちゃんのぉ」
俺の力??
「クロちゃん手伝ってくれるかなぁ?」
「天使断ってください!」
いや、目的??全然分からないんだけど??
「えっと、とりあえず何をしようと??」
「私とアラジンはずっとある物を探してるんだぁ」
「な、何を?」
「千夜一夜物語」




