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マスクしてると声が隠るんです(コロナ渦中編)

作者: 日暮里蘭

ひとりふたりじゃないんです

「ヘイ、Siri。Aに電話。」

どの薬局でも取り扱っているような白い不織布マスクをしている上司は、背もたれの高い椅子に仰け反り、スマホを顔の正面にかざして、彼の前に直立する私の目の前でそう叫んだ。小さな画面で相手の名前を文字入力するのは骨が折れる年頃なのだからかもしれないが、結構スマートだ。

しばらくすると上司はやおらマスクを外し、

「A様、いつもお世話になっております!先日はうちのBがとんだ失態をしましたようで、本当に申し訳ございませんでした。厳しく指導し・・・」

うん、エアロゾルでお仕置きされてるよ今。結構スマートだ。


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