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早稲田の卒業式の?

作者: 小財 明

あれは、ポエティクな意味付けで言うと、「図書館の瞬間湯沸し器の様な恋」であった。


図書館に於けるカウンター越しの恋。


早稲田大学の中央図書館、一階、入り口左に位置する貸し出しコーナー、列があり、朗の順番が来る。


その刹那、朗は言った。


「本の貸し出し期間が済んで、しまって済みませんでした。以後気を付けますので。至らない限りです。」


たったこれだけだったのだが、相手は、吃驚していて、真剣に驚いていた。


「礼」とは、状況に応じて、使い分けるからこそ、礼なのであり、感情の籠らない礼など、意味と作用を一端に失うのである。


欧米、特に言うなら、イギリスに行ってごらん。


「マナー」の意味が分かるから。


私、私は家で、アリアナ・グランデを聞いています。


ある種の人間にとって、小説家にとって、政治小説を書いた人間にとって、例えば、写真があるのだが、早稲田大学の総卒業式の演壇の写真だが、有り得ない、まるで、商社に勤務する中東の油田を商売にしているような危険な男性が映っているのだが、まぁ、あり得ない。早稲田ですよ、早稲田。写真に現像されているから、間違いなく、幻覚でなく、写したのが、父、伸也だから、間違いなく実物である。何故、そう言う危険な人がフレームに写っていたのか、謎である。アカデミックな感じでは、雰囲気ではない。


早稲田の総卒業式であり、大勢の卒業生が見ていたことになる。


見ていたことになる。


驚かない早稲田の卒業生たち。


私は、この時の粛厳な雰囲気を忘れない。


早稲田のエリート達。


卒業式の時刻が、予告された時間より早かったとは思う。


時計の見誤りだった、だろうか。

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