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白の闘諍  作者: 死者モ
参_浄化
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参-15 f9c23c_電信

✉メール 12:09

Re: 件名なし


 さきほどより震えがひどい指でタップする。うまくタップできなくて、通知を流してしまった。アプリを起動して直接メールを開く。



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:09

ミズチね。待っていたわ。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



 なにが待っていたわ、だ。と思いつつ、返信に迷っていると、もう1通届いた。



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:11

返信しづらいだろうから、しなくていいわ、そのまま話を聞いて。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



 思考を読まれたようだ。そういえば、Aにいたときはこんなことがたくさんあったっけ。


 続けてメールが届く。ぶーぶーうるさいので通知を切る。



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:12

まずは、本当にごめんなさい。あんな形で伝えるつもりじゃなかったのよ。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



 ここからしばらく追加の送信がなかったのでスリープモードにして、ひとまず昼食をとったり、ぼんやりしたりしていたら、通知を切っていたことを忘れており、3通ほど溜っていた。



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:17

元からあれを公表して、研究部を解体する計画は進んでいたのよ。不正デバイスの時と同じように、ミズチには任務に参加してもらうつもりであそこに連れて行ったの。


私が浅はかだったわ。あそこであの話にならないと思った私がバカだった。


あの日、あなたが聞いたことは真実よ。でもあれが全てではないわ。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:21

私は全ての抗体がエンラージメントに適応しているって話はしたわよね?私も貴重な検体なのよ。だから、小さい頃から頻繁に血液を採られていたの。


研究部がよりよい武器の開発のために採血していると信じていたのよ。少し前まではね。Aクラスの人は、私のお守りがいやでみんな除隊になったんだと思ってたのよ。


実際には、研究部じゃなくて、パパお抱えの一部の役員に渡っていたの。最強の兵士を人工的に作ろうとしてたの。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:28

輸血をして罪のないAクラスの人を殺したのは事実だわ。でも、あの日も言った言い訳だけど、知らなかったのよ。


事実を知ってから、なんとか輸血は止められたんだけど、違う人体実験が始まってしまったのよ。当時、輸血を主導していた人間は表舞台から引きずり下ろしたんだけど、最後に私がしくじって、私たちAクラスが輸血をしているかのような話をばらまかれてしまったの。


だから地下であの研究部のやつはあんな風に言ったのよ。


今までのAクラスの人たちへのけじめ、実験体になった人への、そしてあなたへのけじめとして、研究部を解体した。検体になってしまった人たちは今あなたがいる所よりもっと北の方に小さな居住区を作ってそこで暮らしてもらっているわ。


不正デバイスのリカがいたでしょ。あの人も実は輸血を受けた後に逃げてるのよ。すぐに逃げたから輸血の量は少なかったんだけど、徐々に体を蝕んでいたはずよ。


今回の件については、大まかにはこんな感じかな。もし、まだ、私を、Aクラスを信じてくれる気持ちがあるのなら、戻ってきてほしいわ。詳しい話もできるし、あなたにして欲しい仕事もあるの。


↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



 読んでいる最中にもう1通来た。



Re: 件名なし

From: AO01-oki-20××@Lnode1-leuk.△△.jp

20XX年9月25日12:35

来てくれるなら、今日の15時ぴったりに宿舎の前に車を付けておくわ。

↱返信 →転送 ×削除 ¬保存



 ボクはなんだか、安心してしまった。わがままだけど、逆に言えばあんなに素直な人間が、そんなことを隠しているはずがないと、心のどこかで思っていたのかもしれない。


 このメールが嘘だと思うか、信じるかはボク次第だ。今なら捕まえられて殺される心配もなさそうだ。戻ってしまえばまた危険な任務に連れて行かされるかもしれない。


 ボクの中で答えは決まっていた。


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