94. 隣国からの視察12_別れの時
タチアナ女王とアリシア王女、帰国の途につきます。
94. 隣国からの視察12_別れの時
明けて翌日、ホファーが国境の町プロブディフの東砦まで送っていく。
早速女王と王女、ホファー、警備随行員が迎賓バスに乗り込む。
今回電気自動車を2台、タチアナ女王に寄贈することにした。
実は随行員のうち4名、教習所で運転の訓練を2日間、集中的にしてもらっていた。
しかし、国境までは交通営団の教官が寄贈車両を回送する。
私と王子、各大臣は1階のエントランスで、見送る。
アリシア王女「いろいろとありがとう。でも、1か月後、また会えるのよね。」
タチアナ女王「世話になった。貴国がこれほど短い期間で復興し、発展したのは、
国王と大臣、そして国民の努力の賜物であると思う。
近いうちにわが国にも来てほしい。その時は歓迎します。」
2人はバスに乗り込む。
アリシア王女「ありがとう。」
タチアナ女王「ありがとう。」
バスは政府庁舎ビルを出発し、イルン東駅を通り過ぎ、東西街道を東へ向けて走る。
大体速度は80㎞/h位。
サマランカからは、道路が工事中になり、速度を60㎞/hに落とす。
アリシア王女「この国で見たものは、何をとっても、とても新鮮に映りましたわ。」
タチアナ女王「貴国では、新しいもののほかに、新しい知識、新しい文化、
大いに学ぶものが多かった。素晴らしい視察であった。」
ホファー「アリシア王女を1か月後、またお迎えできるのは、とても喜ばしいことです。」
タチアナ女王「しかし正直、この短期間に急激に新しいものが生まれ、
復興できた理由について、いまいち、よくわからなくなってしまったのも事実。
教育と国民の考えかたが大切だということは分かったが。」
バスの中で昼食となる。
給仕室から、温かいキノコとクリームのパスタ、サラダ、ライ麦パン、紅茶が給仕される。
タチアナ女王「この様な乗り物の中で温かいものが食べられるとは思わなかった。
貴国は本当に優秀な国としか言いようがない。」
6時間かかり、迎賓バスはプロブディフの東砦に到着する。
寄贈した車2台に女王と王女は乗り換える。
道が悪いとはいえ、馬車の2倍の速度で進むことができる。
タチアナ女王「この調子だと、王都まで3時間で着くことができるだろう。
大変世話になった。この視察でいろいろなことを学ぶことができた。
ありがとう。」
随行員の運転で、タチアナ女王とアリシア王女は、国境の向こうに消えていった。
作者のうしねこです。
タチアナ女王とアリシア王女が帰国しました。
国王が電気時自動車を2台寄贈したのは、今後頻繁に会い、
両国が親密に関係を発展させていこうという、メッセージだった様です。




