89. 隣国からの視察8_小中学校の視察
<紹介した小中学校の教科>
小学校教科(必須)
算術、言語、基礎科学、社会学、基礎運動
中学校教科(選択)
外国語、工学、基礎医学、教会学、農学、錬金魔法学、商学、冒険学、料理学
89. 隣国からの視察8_小中学校の視察
午前中の視察が長引き、遅い昼食を東デパートのレストランでとる。
昨日はラーメンレストランだったので、
パスタレストランで食事をとる。
タチアナ女王「実はアリシア王女を貴国に留学させたいと考えておる。」
「?!」
アリシア王女「ちょっと、お母様。この場でお願いするのではなくて、今日の夜にでも私に相談してからお願いしてよ。」
突然である。
タチアナ女王「今まで見せてもらったものは、どれも革命的であり、多岐の分野にわたっている。
将来アリシアが国の運営をするにあたり、これらの知識を学んでほしい。」
「…。本人次第だと思います。今すぐに回答ではなくていいと思います。この視察が終わる時に答えを出してもいい。」
そのような会話で、ほとんど食事の印象は残っていない。
たしか、昼食のメニューはキングトラウトサーモンパスタであったと思う。
さて、東小中学校について、グルーヴェが待っている。
今は教育大臣であるが、元はここの校長である。
グルーヴェ「ようこそいらっしゃいました。」
タチアナ女王「こちらこそ。」
グルーヴェ「実は以前までここの校長を勤めていました。今は教育大臣をしていますが。」
グルーヴェ「この小中学校は5階建てで、小中学校、共用で建物を使用しています。
ここで教えている教科は、
<小学校教科>
算術、言語、基礎科学、社会学、基礎運動
<中学校教科>
外国語、工学、基礎医学、教会学、農学、錬金魔法学、商学、冒険学、料理学
です。」
一通り、教科の説明と施設の説明と視察を行う。
空いている教室で視察後の説明を行う。
タチアナ女王「どのような子供も入学できるのですか?」
グルーヴェ「そうです。国民は税金を払っている限り、教育を受ける義務はあります。」
グルーヴェ「それぞれの子供には、得意なものというものがあり、
小学校では国民として、最低限必要な知識を学んでもらいますが、
中学生からは好きな分野を選択できます。」
グルーヴェ「例えば、ある子供は将来Sランクの冒険者になるという夢を持っているとします。
中学校では、冒険学という授業があり、これを選択すればいいのです。
もし、医者と魔導士、迷っている場合は、基礎医学と錬金魔法学をとればいいのです。」
グルーヴェ「その国で特定の技術が発展したり、発見があるのは、興味を深く持っている人が、
深く掘り下げ気づきがあるのです。いやいややっている人はなかなか身につかないものです。
でも、その人には興味ないことでも、ある人には興味がある場合があります。
そうやって、バランスが取れているものです。」
タチアナ女王「我が国は、一部の貴族には学ぶところがあるが、こういった視線では教育は行っていないわ。
たくさんの人が学ぶので、いろいろな分野に新しい発見があり、技術が発展するのね。
知識を持っている人がたくさんいるので、いろいろなものが生まれ、生み出される。
なぜ貴国がこれだけ短期間に、いろいろなものを作り出すことができたのか?
これが理由ということは分かったわ。」
アリシア王女「留学の話は別ですが、私は貴族学校で学んだことがあり、
そこよりは、こういうところで学んだ方が楽しそうだわ。」
グルーヴェ「ここで学んでもっと、いろいろ詳しく学びたい、という人は大学校に進学します。
これは選択制です。大学校は以下のものがあります。」
といい、黒板に書く。
<大学校の種類>
工学大学校、医療大学校、神学大学校、農業大学校、錬金魔法大学校、冒険大学校、防衛大学校、
金融経済大学校、交通大学校
「今後新しい分野が出てくれば、学校の種類は増えるでしょう。」
一通り視察を終え、政府庁舎ビルに戻る
作者のうしねこです。
今回は小中学校の視察です。
小学校で基礎的な必須教科を学び、中学校で好きな科目を選ぶ。
もっと詳しく学びたい場合はそれぞれの大学校に行く。
というシステムです。




