88. 隣国からの視察7_株式市場と銀行の視察
<この世界の銀行委業務>
-預貯金
-外貨との交換
-お金の貸し出し
-営団や一般民間組織への債権売買管理や投資管理
‐金庫業務
‐税金などの回収代理業務
‐国の債権取り扱い
‐郵便物の取り扱い
88. 隣国からの視察7_株式市場と銀行の視察
北診療所視察の後、すぐ隣にある、株式市場と銀行の視察を行うことにした。
まずは、銀行の視察である。
「わが国では、元々あった冒険者ギルドの冒険者向け預金と貸し出し、
手紙配達の依頼を独立させ、サービスを増やした者が銀行になります。」
「実際のシーンを説明すると、依頼中に大けがをし、
下級エリクサーが緊急に必要になった時、お金がないと、緊急治療に下級エリクサーを使えませんよね。
こういう時に下級エリクサーの代金を貸し出しする時、銀行が貸し出しを行うわけです。」
これは主な業務の「お金の貸し出し」になります。
そのほか、
-預貯金
「預金を預かる業務です。」
-外貨との交換
「自国通貨と外貨の交換業務です。もちろん手数料をとります。
国の状況によって、レートは変動します。」
-営団や一般民間組織への債権売買管理や投資管理
「後の株式市場見学でも説明しますが、
営団や一般民間組織は一般市場から事業を行うため、お金を調達します。
お金を一般から借りた代わりに「貸し出し証明書」を発行します。その一般向け売買の窓口業務です。」
‐金庫業務
「金庫の貸し出し、管理業務です。」
‐税金などの回収代理業務
「この国では収入に対し税金を払う必要があります。
その税金を預金から払うなどの回収代行を行っています。」
‐国の債権取り扱い
「今回の地震からの復興の様な、緊急資金は国単位でも必要になってきます。
いわば、国が国民からお金を借りるわけです。その貸し出し証明書が国債権です。」
‐郵便物の取り扱い
「手紙や封書などの配達業務です。」
-国とのお金の貸し借り
「こちらは銀行と国が直接お金の貸し借りをします。国からお金を借りる時、
当然利息があり、国が経済動向を見極め、この利率を変動させます。
銀行の国への貸し出し金利も国が決定します。
例えば、国の中で物が売れず、『景気が悪かった』としましょう。
当然市民の商売は利益が出ないから、国の不満が高まります。
そこで
➀国が銀行へ貸し出すお金の利息 下げる
➁銀行が国へ貸し出すお金の利息 下げる
としましょう。
銀行としては、
➀大口案件の貸し出しには、利率が低いので、国からお金が借りやすい、
➁国にお金を貸し出しても、利子が低いので、民間へお金を貸そうとする。
となります。
その結果、民間への融資が増え、そのお金で物資を購入して、景気が改善できるのです。」
ただ、私が最後にいた日本では、この様な政策(公定歩合の調整)を行っても、
なかなか景気はコントロールしづらい場合が多々発生していたというのが実情ではあるが。
これらが銀行業務となります。
タチアナ女王「国が景気と国民の商売の不満を払拭することができるのですか。
この様な仕組み、思いもよりませんでした。」
アリシア王女「母上、わが国でも導入できないのですか?」
タチアナ女王「…。」
「実は1つ問題がありまして、『戸籍』というものの管理が必要になってきます。」
タチアナ女王&アリシア王女「??」
「戸籍とは、だれだれがこの国のどこどこに住んでいて、
こういうものであるという登録を国に行うシステムです。
まずは、銀行の通帳を作成した人物に対しては、
先行して行っていますが、銀行通帳を持たない人でも今計画中です。」
タチアナ女王「?!、ああ、仮想の人物を仕立て上げ、お金を借りたり、
売買情報に戸籍情報を乗せることにより偽造防止したり、税金の管理を行うということですね。」
「そうです。貸したお金の取り立てができなくなったり、
虚偽人物の偽造債権売買により、市場にダメージを与えたり、少ない評価での徴税、
税務担当の腐敗を防ぐためです。」
「次は株式の説明をします。説明が終わったら株式市場の視察を行います。」
「株とは先ほど説明したとおり、国ではない民間や特殊団体の債権です。
これは、その団体の状況により価格が変動します。ある期間所有すると、
購入したものに利息が入ってきますが、利息も団体の状況により変動します。
ゼロの場合もあります。
お金を試乗から借りる団体は財務状況を正しく、市場に公開する義務があります。
これは株を購入する市場が『この株は将来価値のあるものか?価格や利息は適切か?』
判断を行うための物です。」
タチアナ女王&アリシア王女「??」
「ではこうしましょう。
あなたの国はある国にお金を貸してほしいと言われました。
ただその国は、戦争をしているが、ほぼ圧勝で勝てる、だからお金を貸してほしい、と言われたとします。
ただ、実際はほぼ負けそうで、その政権は消滅するかもしれない、あなたはお金を貸しますか?
」
タチアナ女王「当然政権が変わると、貸し出し条約が亡くなる場合があるから、貸さないわ。」
タチアナ女王「?!そういうことね。」
「そうです。」
「ちなみにここで売買されている株は完全民間のギルド組織と半官半民の営団組織の株になります。」
「実は、ここで調達した資金で、思いのほか復興が速くできました。」
では、実際に株式市場を見てみましょう。
銀行の会議室から、株式市場に移動する。
中では、株の銘柄の業種ごとにカウンターがあり、
各銀行の株券取引担当がそのカウンターに向けて、
自分の顧客から預かった、株の売買要望を出し、売買を行っている。
後ろの計算員がその売買履歴から計算し、30分ごとに株価が変動する。
「交通営団35000株買うぞー。」
「農業営団は62000株売りだー。」
等の掛け声が聞こえる。
その売買の合図を確認し、計算員が計算する。
「将来性のある団体や、需要の増えている団体は買いが多くなり、価値が上がり、価格が高くなります。」
「逆に事故や将来性がないなどの場合は、価格が下がります。」
「価格が高いと、その団体にとって、多くの資金を集められるのです。」
「市場は、その売買団体の状況を見極め、安く株を買い、高く売る。そして利益が出ます。
当然この売買益は税金がかかります。」
タチアナ女王「これも国の収入源なのですか!そして、団体は事業の為のお金を借りられる。
感心するわ。」
アリシア王女「やはりわが国にも導入しましょう。」
タチアナ女王「…。」
何かタチアナ女王考えているようだが、次の視察先である、小中学校に向かう。
作者のうしねこです。
国の金融経済システムの大改革に、タチアナ女王、感心しきりです。
でも何か考え込んでいる様です。




