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377. 魔法を条件付きで復帰させる

377. 魔法を条件付きで復帰させる


アリドラとサヴァリアントは、イルンに戻ることにし、

国王、ユリア、エリア、リア、リディ、オリビエ、アシモフ、ガントン、ディアンヌの9人は

反物質デブリを放出してから3日間の間、

惑星リノベーション船で過ごすことにした。


国王とユリア、エリアは転送室で、イルンに戻るアリドラとサヴァリアントの見送りに来ていた。


アリドラ「では国王、お先に戻らせていただきます。」

サヴァリアント「国王、どうぞオリビエをこき使ってやってください。」


国王「サヴァリアント、オリビエはもう十分役に立つ働きをしているよ。こき使うなんて必要ない。」


サヴァリアント「あのオリビエがねえ。」


国王「?」


サヴァリアント「いや、何でもない。」


エリア「では、2人を転送します。政府ビル第1執務棟の国家元首執務室で良かったですね。」


国王「ああ、あそこは誰もいないからな。」


ユリア「では、座標を打ち込んで…、ユリア、座標はここでいいですね。」


ユリア「いいわよ、ここで。」


エリア「では転送します。」


2人は光の中に消えていった。


アリドラとサヴァリアントを転送させた後、国王、ユリア、エリアは艦内を歩いて操縦室に戻ることにした。


国王「正直、どうもあの転送機はいまだに抵抗感があって、あまり使いたくないんだよな。」


ユリア「転送機は十分確立された技術で成り立っているので、事故なんて起こらないですよ。」


エリア「そうですね、この艦XD02021は、もいまだに転送事故事故が無いですし。」


国王「XD02021、呼びづらいな。この艦の名前。」


エリア「そうでしょうか?」


国王「やっぱりアルファベットと数字の組み合わせよりも、名前は言葉の方がなじみやすいな。

例えば『大和』の様な。」


エリア「そういえば、この艦が就航した時、『リフレクター』と呼ばれていたそうです。」


国王「リフレクター?」


エリア「そうです。この船は惑星に強力な魔法エネルギーをリフレクターと呼ばれる装置で発生させ、

送ることができるので、『リフレクター』と呼ばれていたのです。」


国王「では、この船を『リフレクター』と呼ぶことにしよう。」


国王は何か思い出した。


国王「そうだ、ディアンヌに魔法を復帰させるように言われていたんだ。」


ユリア「急にまた魔法が使えるようになって、大混乱しないですかね?」


国王「そうだな、とりあえず条件付きで、強力ではない魔法のみ、特定の許可された人物のみ、使える様にしよう。」


エリア「それは可能ですが、それでも、大騒ぎにならないですか?

魔法を使っている所を見られると。」


国王「なので、許可されたものは、極力魔法を使わない様、厳重に言い聞かせる。」


エリア「わかりました。」


3人は操縦室に着くと、国王はディアンヌを手招きし、操縦室隣の艦長室と思われるところに来るよう促す。


ディアンヌ「? わかりました。」


国王は先程3人で話した、限定で魔法を再開することをディアンヌに伝えた。


ディアンヌの顔色がみるみる明るいものに変わる。


ディアンヌ「ほんとうですか?!」


国王「ああ、ただし、使える魔法の強さに制限を持たせるし、人前では使うな。」


ディアンヌ「わかりました。早速装置を復帰させましょう。」


国王(…なんか不安だな。)


艦長室を出たディアンヌは、エリアを連れ、

魔法を派生させる装置のある機関室へ行くため、早々に操縦室を出ていった。

機関室での作業とのことで、アシモフとガントンもついて行く。

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