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376. 敵艦?

376. 敵艦?


エリアたちは機関室から操縦室に移動することにした。

理由は、操縦室にあるレーダーでソリア船が近くにいるかどうか、確認するためで、

操縦室に戻ると、すでにメンバー全員がそろっていた。


国王は、エリアのことを簡単に話し、自己紹介を促す。


エリア「私はユリアと同じ種族、アンドロイドのエリアと言います。

この船の乗船員をしていました。

よろしくお願いします。」


その後、国王はここにいる全員に、ソリア惑星人が資源を狙っていることを説明した。


サヴァリアント「惑星人等、いまだによくわからない話もありますが、

ソリア惑星人が我々を、この様な船に誘拐し、洗脳するということですね。」


エリア「そうです。それで、ソリア船が近くにいないかどうか、

この船のレーダーで調べるわけです。」


ユリア「協力します。」


そういうとエリアとユリア2人で、

操縦室のレーダー制御パネルと思われる装置にアクセスを始めた。


エリア「直接は見つかりませんが、あっ、ここ!」


エリアは周辺の惑星地図の画面を指さす。


ユリア「惑星に隠れる形になっていますが、周囲に磁場の乱れがありますね。」


国王「磁場の乱れ?自然現象ではなくて?」


ユリア「問題は磁場の乱れている領域の形なのですが、

船の航路の様に線を引いて、細長く糸状になっているんです。

自然現象では説明がほとんどつかないですね。」


エリア「あっ、ここも。」


ユリア「そうだな、この大きさだと、Cクラスの戦闘艦くらいにはなるな。」


結局エリアとユリアが調べた結果では、この船の最高速度で移動できる、

周囲2週間の範囲に怪しい磁場の乱れが3か所あり、

これがソリア船の戦艦だった場合、

最短で5日でここまで到達できる位置にあることが分かった。



ユリア「どうやって敵艦かどうか『確定』させるかですね。」


エリア「いい方法があります。」


そういうとエリアはコンソールを操作し始める。


エリア「反物質のデブリを怪しい船のいそうな地域に飛ばせばいいわけです。

宇宙にはそういうデブリがありますからね。

この船にも、観測衛星の反物質破片があるから、これを使いましょ。」


ユリア「そうか、もし敵艦がいるなら、反物質によってエンジンの推進力に支障をきたすから、避けようとする。

敵艦がステルスモードでも、磁場の変化を監視していればいいわけね。」


リア「???」


リディ「大丈夫よ、私もわかっていないから。」


ディアンヌ「私もよ。」


エリア「できるだけ自然の反物質デブリを装うので、敵艦と思われる近くに到着するまで、3日はかかるわね。

じゃあやるわよ。」


エリアはこの船の姿勢を制御し、格納庫を開け、反物質のスペースデブリを減圧の勢いで放出する。


エリア「この惑星の軌道で加速させてから、怪しい箇所の近くに行く様にしました。」


ユリア「あとは3日待て、ですね。」


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