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372. ロカルノ主宰を探す

372. ロカルノ主宰を探す


国王「また再び宇宙に戻ってくるとは。」


一同、宇宙船に転送され、国王はユリアに連れられ、操舵室に来ていた。


操舵室には国王、ユリア、リア、リディのみ残り、

アリドラはサヴァリアント、オリビエ、一緒に来た警備兵と船の中に残っている乗組員がいないか、確認を行っていた。


アシモフとガントンは気が合ったのか、一緒に宇宙船の技術談話をしながら、機関室に向かっていた。

ディアンヌも、もしかしたら魔法を制御・発動するユニットが機関室にあるのではと考え、一緒に機関室に向かった。


その様な中、国王はユリアに対し訪ねる。


国王「ところで、ロカルノ主宰が今どこにいて、何をしようとしているのか、突き止められないか?」


ユリア「ここの転送機にロカルノの転送記録が残っていたので、遺伝子のパターンから、

この惑星にいる人間をスキャンし、同じ遺伝子の個体を探し出します。」


ユリアはそう言い、コンソールを操作し始めた。


操舵室の前方のスクリーンには、惑星ドラクルスが映されており、経度と緯度をそれぞれの区画に分け、

分析が開始された。


リディ「今でさえ、何が何だかわからないことがほとんどだが、

ユリア、こんな未来の船の装置を楽々と操作できるなんて、いまだに信じられないねえ。」


リア「ユリアの友人として言うけれど、ユリアはすごいのよ。」


リディ「ああ、それはわかるわ。ユリアと一緒に冒険していたもの。」


リディは、ユリアと一緒にしたこれまでの冒険を、娘であるリアに語りだした。


リアとリディがしばらく話していると、


ユリア「あ、ロカルノ主宰、見つかりました。」


ユリアの話によると、リール国、いやデモニア連合国の国境に向けて、ボルン帝国の街道を移動している所とのこと。


ユリア「ロカルノ主宰、捕らえますか?

転送装置を使う時、体の分子構造や遺伝子情報を分析したうえ、転送エネルギー波で分解し、

転送先に体の分子構造や遺伝子情報を再構成するのですが、

再構成する前にその段階で、転送を止めます。

つまり、ロカルノ主宰の体の分子構造や遺伝子情報を実体化せずに保存するわけです。

こうすれば、危険性は無いと思われます。」


国王「ああ、そうしてくれ。」


ユリア「わかりました。」


ユリアは操縦室のコンソールを操作し、

転送途中で、カルノ主宰の体の分子構造や遺伝子情報を保存した。


ユリア「完了しました。」


リディ「分子やら、遺伝子やら、何を言っているのかわからないが、ロカルノの奴は捕まえたのかい?」


ユリア「はい。」


リア「あっけない、最後だったわね。また何かロカルノに裏をかかれるのではないかと、つい考えてしまうわ。」


国王「そうだな。ユリア、もう一度念のため、ロカルノの体の分子構造や遺伝子情報を持つ者がいないか、

惑星をスキャンしてくれないか?」


そのリクエストを受け、ユリアは再度コンソールを操作し、惑星のスキャンを行うが、


ユリア「同じパターンの存在も、類似パターンの存在もいない様です。」


という。


その様な話をしていた時、ディアンヌが操縦室に飛び込んできた。


ディアンヌ「ユリア、魔法の発動装置の様なものを見つけたの!

一緒に来てくれない?」

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