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361.市場の掘り出し物

361.市場の掘り出し物


オリビエ、ユリア、リディの3人は帝都マルティニーの宿で、

リディの息子のリギルトに会うことができた。


そして、リディはリギルトにこれまでの状況を説明した。


リギルト「それにしても、ロカルノ主宰が黒幕とは。噂は本当だったんだ。」


リディ「噂?」


リギルト「そうです、この国と周辺国、特にデモニア連合国と戦争をするため、

この国を裏から動かしているという話です。」


オリビエ「!」


リギルト「王族を乗っ取り、ロカルノがこの国の王として、攻め入るという噂だ。

ただ、デモニア連合国は急激な発展により、この国との軍事力差は引き離されるばかり、

本当にデモニア連合国と戦争をしようとしているのか、疑わしい。」


話を聞いていたユリアが重い口を開ける。


ユリア「我々が持っていない戦闘機や兵器を隠し持っていると思います。」


リギルト「え?」


ユリアは、ロカルノやユリアが、この惑星の外からやってきて、

魔法が使えなくなったのは、魔法を発動していた宇宙船が無くなったことによるもの、

彼は、この惑星外の兵器であるレーザー中の様な武器を持ち合わせていたことを話した。


リギルト「え?意味が分からないのですが。」


リディ「私も、いまだによくわからない。」


ユリア「私はアンドロイドという人間に作られた生命体なんです。」

ユリアはそう言い、ユリアは服を脱ぎ始める。


リディ「ちょっと!、女性が突然服を脱ぎ始めるものではないのよ。」


ユリア「私は人間でも、エルフでも、ドワーフでもないですから。」


服を脱ぎ終わった後、

体にあるメンテナンスドアを開け、体の中を見せる。


体の中は、微細で複雑な機械であふれており、

リギルトは言葉が出なかった。


ユリア「信じてもらえたでしょうか?」


リギルト「と、とりあえず、協力はしよう。」


ユリア「この帝都のどこかに、この惑星以外で作られたものがあり、

不審な電波を出す装置があるはずです。

いや、電波を出す装置だけではないかもしれません。

それを私たちは探したいのです。」


リギルト「具体的には、どう協力すればいいのだ?」


ユリア「とりあえず城に潜入してみたいのです。

電波は城から出ていた様なので。」


リギルト「…、ああ、そうだ。2日後に城に搬入する荷物がある。

そこに紛れ込めば、城には入れる。」


リディ「下水道はある理由から城へ入る目的では使えないからな。」


オリビエ「?」


リギルド「それまでは、せっかく帝都マルティニーに来てくれたのだから、

観光でもして楽しんでくれ。」


オリビエ「せめて、城の兵士やロカルノの手先につかまらない程度に、行動させてもらうさ。」


リディ「ああ、忘れていた。お金を貸してくれ。金貨20枚ほどでいい。

ロカルノに途中で、身ぐるみをはがれてしまって、荷物毎奪われてしまったんでね。」


リギルド「わかったけれども、母さん。いい加減危ないことをしないでほしいな。」


リディ「いやいや、まだ全然危ないことはしていないつもりだよ。」


リギルト「まだ?」


リディ「じゃあ、金貨をもらったことだし、部屋に帰ろうか?」


リギルドと話し終わった後、リディ、オリビエ、ユリアの3人は自分の部屋に戻り、

その日は、早めにゆっくりと休むことにした。


翌日は宿で朝食をとり、3人は町中に繰り出す。


リディ「ちょっと市場を見てみようか?」


3人は帝都で最も大きい市場に向かう。


リディ「いろいろと荷物をなくしてしまったんでね。

替えの服とか買っておきたくて。」


リディは着る服を物色し始める。


リディ「これなんていいんじゃないかしら。」


ユリア「女性らしいところもあるんですね。」


リディ「人前で突然服を脱ぎ始める、あなたに言われたくはないわ。」


その様な会話をしつつも、3人分の服を買い、市場をぶらぶらしていると、


ユリア「あっ、あれは!」


ユリアは、宇宙船を操縦したりできる端末装置?が売られているのを見つけた。


ユリア「見た目は、金属の板とガラスですが、電気を充電すると、端末になるんです。」


リディ「これはいくら?」


商人「金貨5枚だね。」


リディ「高いわね。鏡にしては。」


商人「こんなつるつるな鏡、他では入らないですよ。」


リディ「じゃあ、金貨4枚。いいわね?」


リディはその後交渉をし、金貨4枚と銀貨5枚で購入することができた。


リディ「はい、これ。」


ユリア「ありがとうございます。早速宿屋で充電し、動かしてみます。」

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