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36. 北医療院新建屋完成

<新規施設>

救急受け入れ、処置室、診察室、薬局、検査室、試験室、倉庫、研修会議室、病室、駐馬車場


<新規技術>

体重計、心電計、聴診器、メス、水銀式体温計、水枕、手動吸引機

36. 北医療院新建屋完成


プレボー医療衛生大臣より、北医療院新建屋が完成したというので、

視察をする。


馬車で向かう。


建屋は地下1Fから8階建て。

地下1Fは馬車置き場である。


1Fは受付と売店、救急受け入れと処置室。

2Fは診察室と薬局。検査室。

3Fは事務室と試験室、倉庫、研修会議室。4Fから8Fは病室である。

受付の隣のエレベータホールでは、エレベータの試運転が行われている。


フランコ院長とイスナルド医師がやってくる。


「とうとうできましたね。」


「数か月前までは、4Fまでの石造りの建物だったのに、

今でもこのような素晴らしい病院が短い間でできたことに、驚いております。」

と院長は言う。


エレベータは、ベットのまま昇降できます。

1Fで処置をした後、患者を寝かせたまま病室まで運べます。


いままで、イスナルド医師が時々城にやってきて、

その都度、会議室で新しい医療機器や治療法の説明、

病院新建屋プランの打ち合わせを行ってきた。


一応知事時代に公立病院の理事長を行っていたので、経験はある。


いくつか医療器具試作品ができたというので、見せてもらう。


まずは点滴と注射器。


生理食塩水に薬を混ぜ投与する方式や、リドカインを注射する注射器などである。

点滴はガラス管にブニ(ゴム)チューブ、そして針を組み合わせたもの。

速度を調節できるコックもついている。


注射器もガラス管に針をはめる方式で、薬剤が漏れ出さないよう、

子のつなぎ目とピストンのところに、ブニを使用している。


あとは、体重計や心電計。

体重はゼンマイで、その人の体重を針に連動させ、動かす。

心電計は、いわゆる電圧計。

あとは聴診器、メス、水銀式体温計、水枕、手動吸引機等である。


私がイスナルド医師に教え、病院に戻り、病院の医師に教え、

といったルーチンである。


だいぶ、中世の診療所から現代日本の病院の形式に近くなってきたと思う。


「私は国王がどこで、この知識と発想を得たのか、今でも疑問に思います。」

と院長はいう。


イスナルド医師は暗黙の了解とのことであえて聞かないでくれているが。


新しい建屋ができ、この病院だけでなく、町のほかの医療院の医師の教育も、

今後行われるであろう。

作者のうしねこです。

近代的な病院が開業しました。

数か月前は中世の石造りの病院だったというのは、この施設を見て、なかなか想像がつかないと思います。

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