表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
355/383

355. モントルー街に来ていたボルン帝国の高官

355. モントルー街に来ていたボルン帝国の高官


翌朝、ようやくリディ、ユリア、オリビエは街に入ることができた。

昨夜、交代で警備にあたったが、特に何事もなく、朝を迎えた。


リディ「昨晩、なんで門の閉鎖があったの?」


門の兵士「お偉いさんがこの街に来ていて、閉門する命令があったが、

誰が来ていたのか、わからない。」


リディ「そう、ありがとう。」


リディは荷馬車を進める。


リディ「門の兵士ぐらいでは、わからないか。」


荷馬車を5分ほど走らせ、この街の冒険者ギルドへ到着する。

リディはギルドの前へ止め、中に入り、荷下ろし場を確認する。

やがてリディが戻ってきた。


リディ「このギルドから少し離れたところに、ギルドで荷下ろし場の倉庫を手配しているらしい。

そこに持ってってくれって。」


リディは言われた場所に行く。

荷下ろし場は3階建ての建物で、1階が倉庫になっていた。


リディ「ここだ。2Fに行って、係を連れてくる。」


リディは建物横にある階段を登っていく。

5分くらいして、ギルドの係の女性と共に階段を下りてくる。


ギルドの係「荷物はこちらにおいてください。それと、そちらの荷物を帝都マルティニーのギルドへ運んでください。」


話を聞くと積み荷は黒い粉が入っている。


ギルドの係「荷物は鍛冶に使う鉄粉となります。全部で6つの樽があります。」


言われたとおり、この魔で運んできた荷物を下ろし、

鉄粉を荷台に積み込む。


ユリア「匂いが?」


ユリアはこの鉄粉?の匂いに疑問を持つ。


荷物を積み込み、証明書をもらい、ギルドを出発する。


ギルドを離れたところで、


ユリア「これは鉄粉じゃなくて、火薬だと思います。」


リディ「私もそう思った。この街に知り合いの鍛冶屋がいるので、ちょっと寄ろう。」


そうリディは言い、鍛冶屋に向かう。

鍛冶屋の前にリディは荷馬車を停め、中に入っていく。

すると、初老のドワーフが一緒に出てくる。


リディ「昔、伯爵だったころ、うちに武器や装備を下ろしてくれていたドワーフでね。」


ドワーフ「お初にお目にかかります。ジードと申します。」


ドワーフらしからぬ?紳士的な対応で挨拶をする。


リディ「そんなに驚くな。彼は特別で、とても紳士的なドワーフだ。」


ジード「ありがとうございます。」


リディは、目でジードに合図を送る。


ジード「準備はすぐできますので、とりあえず、この荷を中に運んでください。」


リディとユリア、オリビエは砂鉄の入った樽を奥に運んでいく。


代わりに、鋳造に使う砂を詰めた樽をジードとその部下は準備し、

その樽を代わりに詰め込む。


リディ「ジード、感謝する。ジードにはいつも助けられているな。」


ジード「奥様が困っているなら、いつでも私は協力します。」


リディは再び荷馬車を走らせる。


街の門のところまで来たとき、


兵士「とまれ!荷物を確かめさせてもらうぞ。

この街に密輸品が流れてきている情報があってな。調べさせてもらう。」


兵士は荷室に乗り込み、先ほど交換?下樽の中身を調べる。


兵士「これは何だ!」


リディ「鍛冶に使う砂ですが。」


ここで、ある人物が門の警備所から出てくる。


リディ「アナタは!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ