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352. 橋の修理

352. 橋の修理


モントルー街に向かっている途中、大河に掛かる橋が途中で落ちており、

リディは困っていた。


リディ「ほかにモントルーに行く方法はあるけれども、一旦ロランに引き返しての迂回だから、

2日、予定より遅れてしまうわ。」


悩んでいるリディをユリアは見て、

(橋は石造り、落ちている橋の距離は10m位… 何とかなるか…)


ユリア「だめかもしれないけれど、ちょっと試してみたいことがあるので。

荷台に積んでいる小型の斧とのこぎり、借りますね。」


ユリアはそういい、森の中に入っていく。


まずは森の木を伐採し、長さ4m程の木材に仕上げていく。

その木材の端を接ぎ木ができる様、のこぎりで加工していく。

ユリアはアンドロイドでエルフや人間より力や加工速度を出せるので、

およそ2時間ほどで、数十本の加工木材ができた。


その木材を橋が落ちているところに持っていき、木材をつなぎ合わせた。

その後、その木材を対岸に架けていく。


リディ「ユリア、アナタすごいのね。」


ユリア「そんなことないですよ、私は元々力を出せる種族なんですが、

おいおい話します。


まずはこれで仮の橋を作ります。

強度が無いので、まず荷物を馬車から下ろし、荷物を対岸に移し、その後、

馬を荷馬車から切り離し、最後に私が空の荷馬車を引いて渡ります。」


ユリアの言うとおり、まずは荷物を下ろし、1つ1つ対岸に掛かる橋の部分に運んでいき、

ユリアは馬車から切り離した馬を対岸の橋の部分に誘導する。


最後に荷馬車をユリアは引っ張っていく。


リディ「ほんとにすごい力ね。女性に対し、すごい力は失礼だったかしら?」


ユリア「そんなことはないですよ。」


3人は、4時間ほどかかったものの、対岸に渡ることができた。

馬車は対岸の森の中に続く道を進む。


リディ「あの材木をつなぎ合わせるために、材木の端を何か加工していたが、

あれは何だったの?」


ユリア「あれですか、あれは接手といって、ある特定の面から木材をはめることにより、

接手に掛かる力を分散させ、木材をつなぎ合わせる時に、

釘などを使わずに強度を高める加工法です。」


リディ「あの技術は今まで見たことがないわよ、あれが広まれば、商売になるわね。」


ユリア「運送商会で扱うんですか?」


リディ「うちは馬車のメンテナンスもしているのよ。そこであの手法は使えるなと思ったわ。」


ユリア「そうですか。」


リディ「もちろん建築にも使えるわね。私の知り合いの大工に教えてあげようかしら。」


そのような話をしていたら、オリビエが話題を変え話をしてきた。


オリビエ「ところでリディやユリアも気づいたかもしれないけれど、

あれは洪水などによる橋の破損じゃないわね。ところどころ何か金属の様な棒で、

橋の石垣を壊していった跡が残っていた、それが何を物語っているか、わかる?」


リディ「リリ村のターゲットは私たちだったのかもしれないわね。」


ユリア「普通のエルフやドワーフ、人間の力では、鉄の棒で橋を壊すのは無理ですね。

橋の石と石の隙間は固く、少なくとも500㎏以上のの力が無いとあの様に壊せないと思います。」


オリビエ「私たちの行動を監視して、妨害をする者がいる、事実だと思います。」


リディ「それが誰かが問題ね。」


そんな話をしていたら、複数のガーゴイルが空から現れた。

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