表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
341/383

341. ロカルノの思想

341. ロカルノの思想


ユリアとオリビエは、この街でクロワシというレジスタンス組織のアジトに、

いつの間にか招き入れられていたことになる。


オルナンド「2人ともだます形となり悪かったな。」


オリビエ「そういうことですか。サヴァリアント局長から、今回の任務の説明を受ける時、

必然と接触することになると話していたが…」


オルナンド「我々とオリビエ殿の目的は一致しているのでな。

デモニアからエージェントが来るという情報は我々は把握をしていた。エージェントが来るとなれば、

この街のギルドを必然的に接触するのは合理的じゃからな。」


とオリビエは、話す。


オリビエ「まあ立ち話もなんじゃから、席について話そうではないか。」


そういい、目の前のソファーと簡易的なテーブルがあるエリアへ促される。


オリビエは、秘書に何か出すよう、話をしてから、話の続きを始める。


オルナンド「話はどこまでじゃったかな?

そうだ、目的のところじゃったな。

ずばり、我々の共通する目的はロカルノ主宰とその周りを取り巻くオーパーツ、そして仲間のところじゃな。


我々は今まで、この国の鎖国に反対をし、政変を求める側の組織じゃったが、いつごろか、

ロカルノ主宰という人物が現れた。それからというもの、我々組織のものが失踪する事案が多く発生し、

我々のメンバーの中では、ロカルノが主に関与しているのではないか?

ということになっておったのじゃ。

ロカルノの周りには、小さい杖から光の線を照射し、その光に当たったものは体に大きな穴が開く、

小さな箱を握りしめ、遠くのものから会話をするといった、考えられない報告が上がってきてたのじゃ。

我々もそのオーパーツを入手しようとしたが、ことごとくその任務を果たそうとしていたものは失踪する、

という状態だったのじゃ。


ところがじゃな…

ここ最近、おぬし殿の国から似たようなとは言わないが、杖から小さな球が飛びだす器具や、

陸や空を高速で進む乗り物など、いろいろなものが出てきて、

われらの中からは、ロカルノは、お主殿リールの国の人物ではないか?

という話が出てきておった。


ロカルノは表向きは主宰でエージェントのトップじゃが、裏の顔はリールのスパイではないか?

やがて、ボルンはリールに支配されるのではないか?鎖国状態が解除されるのではないか?

様々な憶測が飛び交ったのじゃ。


我々の目的は、国の鎖国を取りやめ、他国と交流でき、民間から選ばれたものが政ごとを行う、

ということなので、ロカルノと思想は同じなのではないか?

という話まで出てきていた。


ところが、ロカルノが、我々レジスタンスをせん滅する号令を出し、次々と我々の仲間が捕まったのじゃ。

ロカルノの信念を探ろうとしていたのじゃが、数か月前からロカルノを見かけなくなった。

それどころか、彼の側近も姿を消した、これが今の現状じゃ。」


ユリアはオリビエに目線で合図とどこまで話をするか?確認を行う。

オリビエは瞬きを2回繰り返す。


ユリアは一瞬考えたのち、話を始める。


ユリア「実はロカルノとその仲間はすでに数か月前亡くなっています。」


オルナンド「亡くなった?」


シシリー「どういうこと?」


そのほかの同席したクロワシメンバーが矢継ぎ早に質問をしてくる。


それをオルナンドは手で制す。


オルナンド「説明をしてもらう…でよいか?」


ユリアは一瞬考えたのち、話を始める。


ユリア「ではお話しします。」


ユリアは一瞬の間の後、


ユリア「実は数か月前、我々はロカルノとその仲間に会い、戦闘を行いました。

彼の持つ先ほど説明いただいた、彼のオーパーツ、つまり武器ですね、

それを突き付けられたのです。

あの時彼は突然我々の動きを察知し、そこに現れました。」


ユリアは、先ほどのオリビエとの合図で、うまく場面を切り取って話を行え、

との合図と認識をし、宇宙船や彼らの本当の目的をオブラートする。


オルナンド「なぜ彼があなた達の前に突然現れたのか、疑問ですな。」


ユリア「彼は独裁欲が強く、我々が彼の政の下、つまりリール国も彼の政治下に入る様、求めてきたのです。」


オルナンド「そして、Noといい、彼に攻撃をされたと。」


ユリア「はい。それで反撃を行い、彼は、今いないのです。」


オルナンド「そうなると、なぜロカルノが亡くなったと知っているあなた達が我が国に、来たのか。

それが疑問ですな。」


オルナンドやシシリー、その他レジスタンスのメンバーは警戒をする。


オリビエ「それはですね…。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ