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330.ユリアの手土産

ユリアは最近仲良くなったリアの家に招かれ、訪問することになったのだが…

330.ユリアの手土産


ユリアは緊急転送で宇宙船を脱出してから、

イルン東駅やイルン冒険者ギルドの隣りにあるイルンインペリアルホテルに滞在をしていた。


ウルリッヒ「ユリア様には丁重にこのワタクシめが直々に、失礼の無い様御世話する様、

国王から直々に命を受けております。何なりとこの私、リールインペリアルホテル総支配人である、

ウルリッヒにお申し付けくださいませ。」


耳の長いタキシードの様な服を着た、かつ、中年エルフというのに、

クドい顔をしたウルリッヒは、数時間ごとに私の部屋を訪れ、

御用聞き?に訪れている。


ユリア『しかし、このホテル、くつろげないわね。

アンドロイドでも、あの中年エルフの相手をするのは疲れるわね。』


ユリアは最近仲良くなり、電話番号を教えてもらったリアに電話をかける。


リア「…それは大変ね。今私の部屋にディアンヌとクリスチーネが来ているんだけれど、

よかったら来る?場所は政府ビル居住棟の21Fなんだけれど。」


ユリアはこういう時の対応マニュアルを頭の中の記憶領域から探し出し、


ユリア「うん、これからそちらに行きます。」

と返事をした。


リア「じゃあ、受付でユリアのことを話しておくから、声をかけてね。

では、また後で。」


ユリアは、再び頭の中の友人の部屋に訪れるときのマナーについてアクセスした。


ユリア『こういう時は、気の利いた手土産を持っていくんだったわね。

でも、あの中年エルフにだけは頼みたくないから、自分で探すしかないわね。』


ユリアは早速、今泊まっているイルンインペリアルホテルのスイートルームを出ると、

あの中年エルフに見つからない様、足早にエレベータに向かう。


ユリア『あの中年エルフに絡まれたくないので、

地下の通路からイルン東ステーションスクウェアに抜けたほうがいいわね。』

ユリアはエレベータをB1で降りると、駅への連絡通路を歩いていく。


イルン東ステーションスクウェア、地下の小売店街に着くと、

手土産になりそうなものをさがす。


ユリア『コカトリスエッグプリン、トラウトキングサーモンジャーキー、マンドレイクティー、

いまいちね。』


ユリアは多くの人で賑わっている、地下の小売店街で良さそうな手土産が見つからず、

少し焦りだしていた。


ユリア『早くしないと、リアを待たせてしまうわね。

ここから先は本屋か。おや、魔導書関連の本のバーゲンセールをしているわね。

もうこの世界で魔法が使えないから、投げ売りかしら?

ん?この本…』


ユリアは1冊の本を手に持ち、購入した。


その後、ユリアはリアが話していた政府ビル居住棟に向かった。


ユリアはビル1Fの受付でリアの部屋を聞くと、


受付「ユリアさんですね。話を聞いています。あちらの奥のエレベータで21Fで降りてください。

エレベータホール正面の通路を歩いて、左側3つ目のドアがリア ギルド長の部屋です。」


受付に言われたとおり、エレベータに乗り、21Fのリアの部屋の前まで来た。

ドアの脇にある呼び鈴を押すと、


リア「ユリア?ちょっと待っててね。」


と大きい声が聞こえる。

30秒位待っていると、ガチャリとドアが開いた。


ユリアは部屋の中に招き入れられると、リビングに案内された。

そこにはディアンヌともう一人、女性エルフがソファーに座り、

テーブルにあるクッキーを取っているところだった。


ディアンヌ「全く、お客様が来ても食べる執念は捨てきれないんだから、この子は。」


クリスチーネ「仕方ないじゃない、美味しいクッキーが悪いのよ。」


リア「私でもここまでひどくないわよ。」


クリスチーネ「どういう意味?」


リア「お客様に対し、失礼なことをしないということ。」


ディアンヌ「これは反論できないわね、クリスチーネ。」


ユリア『彼女がクリスチーネというのか。』


彼女の噂は聞いている。

食べ物に深い執念…ではなく、情熱を持っているということを。


ユリア『エルフは…変わったエルフが多いわね。

そうだ、手土産をリアに渡さなければ。』


ユリア「リア、これよかったらもらってくれない?」


ユリアは先程購入した手土産の本をリアに渡した。


リア「ダイエット…の本?」


作者のうしねこです。

アンドロイドはアンドロイドなりに苦労をしているようです。

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