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324.ユリアの作戦

ユリアの作戦は突飛なものだった。

324.ユリアの作戦


ユリア(ちょっとリスクがあって危険な方法を試すけれど、

この方法しかないわね。これをできるのは機関室しかできないから。)


ロカルノとロボット警備兵に監視される中、機関室のコンソールで、

船の推進用のエネルギーを転送機につなぐための作業を装って、

ある作業をしていた。


ロカルノ「この端末があれば、変なプログラムを監視できるのだからな。

変なことは考えないほうがいい、ユリア君。」


ユリアは推進用エネルギーの安定化改造をし、

転送機のコンソールにつなげる手はずを立てている。


ユリア(転送機で上の人達を一度に転送するのは難しいわね。

地上の転送機も遠隔起動させるほう法がいいわね。)


ユリア「距離が少しあるので、構造体に誤差が出て、復帰できない場合があるから、

地上の転送機も使い補正にあてるわ。」


ロカルノ「いいだろう。」


ユリアは地上のコンソールに遠隔でアクセスし、

転送プログラムを構築していく。


プログラムの構造は地球からの補正転送プログラムに似せて、

この船の乗員を転送するプログラムを準備する。


合わせてこの船の転送機のプログラムも更新していく。


ロカルノ「この船のブリッジに転送させるんだ。」


ユリアはブリッジの座標を打ち込むが、

補正用バッファ座標と偽り、地上の転送機の座標を入力する。


ユリア(地上の転送機は12人、ここの転送機は15人、転送する様に転送元座標を分割して入力してっと。)

私も入れて27人全員を地上の転送機、いや地下と言うべきかこれで良しと。

次が厄介なのよね、こちらが27人を転送するにあたり、およそ12秒かかる。

この間に転送プログラムをキャンセルされたら終わりだから、

方法はあれしかないのよ。)


ユリアは推進エネルギーを安定させるためと偽って、

あるプログラムと転送プログラムを連動させる様、

システムを組み替える。


ユリア「では、地球からの長距離転送を行うわ。」

といい、機関室のコンソールにコマンドを入力する。


船のコンピュータ「自爆コマンドを承認しました。起動まで30秒…」


ロカルノ「ユリア!!!」


ロカルノが怒鳴り声を上げると同時に、真っ先にユリアは地上の転送機に転送される。

カンファレンスルームにいる面々も次々に地上に転送されていく。


----


「何が起こったんだ?」


国王は自分が見ている船の中の世界が真っ白になり、そしてイルン地下の転送機の部屋が自分の視界に現れた。

10秒ぐらい何が起こっていたのかわからなかったが、


ユリア「全員無事ですね。もう大丈夫ですよ。」


「何が起こったんだ?」


国王は店員を見回し、ユリアに質問をする。


ユリア「あの宇宙船はロカルノごと木っ端微塵です。」


「何?」


ユリア「船の自爆コマンドと転送命令をほぼ同時に実行したんです。

27人転送させるとなると、12秒ほどかかり、ロカルノにコマンドをキャンセルされるので、

転送コマンドの直後に30秒インターバルの自爆コマンドを実行しました。

あの船のメインフレームルートプログラムとして、

自爆コマンド中は、転送コマンドがキャンセルされないんです。

ロカルノは…必死に自爆コマンドを止めようとしますが、

30秒では、中止承認コマンドは間に合わないと思います。

これしか方法がなかったので実行しました。」


一同唖然とする。


リア「あの船がなくなった?もう宇宙には行けないの?」


ユリア「そうですね。小型輸送機ごと爆破です。」


ユリアが忘れていた様に言う。


ユリア「あと、船がないということは、今後あの船から生成されたモンスターはいなくなるでしょうね。

それと魔法、今後この世界は魔法が無い世界になります。雷の魔石のような物はなくなりませんが。」


ミネア「魔法が使えない…使えないじゃと!!」


ディアンヌは気絶してしまった。


アリドラ「取りあえず、地上に戻りませんか?」


一同は地上への道のりを戻ることにした。


作者のうしねこです。

魔法がなくなる世界…

この後どうなるのでしょう?

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