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314.原子を組み立てたり、原子の構造体を高速で読み取る装置の研究ラボ

国王らは、原子の構築や構造を読み取るラボの見学をすることにした。

314.原子を組み立てたり、原子の構造体を高速で読み取る装置の研究ラボ


次に一同は原子を組み立てたり、原子の構造体を高速で読み取る装置の研究ラボに向かうことになった。

歩きながらユリアが説明をする。


ユリア「実はこの時代前後の航行装置というのは、粒子を光速以上の速度で噴出し、

その反動で船体を動かす方式が主流です。

西暦2300年代の昔は、粒子以外の物質を動力源にしていたのですが、ご存じの通り、物質によっては、

質量や発生するエネルギー量が膨大となり、この航行方法が原因でブラックホールの発生が多発するという問題が発生しました。

そこで、西暦2384年に、光速を超えても物質やエネルギーの増大が少ない粒子のみを動力源とする法規ができました。

そして今に至ります。」


「2020年代から転生してきた私はご存じではないが、要は動力源に使う粒子や原子を使う物質などを制限する法規があるということだね。」


ユリア「そうです。」


話をしているうちに、研究ラボに到着した。


ユリア「先程話したように、原子や粒子を組み立てたり、構造を高速で読み取る技術は、船の航行技術でもあります。

なので、このラボは機関室に隣接してあります。この部屋の奥に原子や粒子を貯蔵している設備があり、ここの装置を使い、

物体の生成や構造を粒子や電子データ化、そして、この機関室の装置を使って、原子や粒子を加速させる装置にもつながっています。

あと、この船の転送機にもですね、つながっています。今の国王たちの体は個々のタンクに貯蔵されていた原子で作られています。」


リア「!?私の今の体は、惑星にいたころの体の材料と全く違うものでできているということ!?」


ユリア「そうです。」


リア「簡単にそうです、と言われても。国王、平気なんですか?」


「体の構造は原子レベルで全く同じ構造体ということで正しいか?」


ユリア「そうです。」


前世の地球の2020年代にはもちろん、転送機とこの技術はもちろんなかったが…、原理は理解できる。


「リア、惑星にいた頃と何か変わったことはないか?」


リア「体調などはもちろん変わりないですけれど。」


まだ納得していない様である。


アリドラ「話は変わるが、この設備を使っていろいろなものを作り出すことはできるのか、

イルンの町の地下にあった設備のように。」


ユリア「はい、原子で構成されているものは理論上何でも作ることはできるが、

禁止されているものもあります。お金や、その人の若返った体などは禁止されています。

ただ、義足などは生成できますが。」


「倫理上、作れない様になっていると?」


ユリア「そうです。」


ユリアは試しにリンゴを生成してくれた。


この部屋にある転送装置の様な台座からリンゴが1つ現れる。


ユリア「この端末に登録されているデータベースを選定し、構造体の原子配列を生成し、ここに再生します。

しかし、リストに無いものも作ることはできます。そうですね、薬などですね。

化学式をこの端末に入力すれば、薬品を作ることができます。」


「未来の薬はこのように作られるのか?」


ユリア「あなたの元いた時代から見ればそうですね。

治験もここの端末でシミュレートしたり、疑似細胞を作り出し行うことができます。

とても効率的ですよ。」


と説明してくれる。


ユリア「あと先ほど説明した、この船の航行ですね。試しにこの船、この惑星の軌道から離れ、動かしてみます。

ラウンジに行きましょう。」


と彼女は話す。


先程いたラウンジに戻り、ユリアがラウンジにあるコンソールで機関室につなぎ、

船を操縦し始めた。


リア「すごいわ!!惑星から離れていく。」


窓の外の景色の惑星が小さくなっていく。


ユリア「光速の9/10、最高速度を出しますね。」


船の速度は速くなっていき、周りの星が流れる様に移動していく。

いや、移動しているのは我々だが。


1時間ほどして、元の惑星ドラクルスの周回軌道に戻る。


ユリア「大体この船の主な施設はこのようなところです。」


私は考えた。


「ユリア、我々のほかに特定の関係者には説明が必要だと思う。

関係者に説明をし、7日後にまたそのメンバーを船に連れてきて説明を行いたいと思う。」

そこで、ロイド博士か、その対策を関係者で話したいと思う。


ユリア「わかりました。では、転送機ではなく、この船にあるシャトル機を使てください。50名は乗れます。」


「イルンの町の空港を使おう。夜がいいな。」


ユリア「わかりました。私が操縦し、迎えに来ます。合図はこの船に来る前に渡した腕輪型の端末で合図を送ってください。」


彼女はそう言い、端末の使い方を説明する。


その後、アリドラ、リア、ディアンヌ、そして、ユリアはこの船の転送室から、

元来た、イルン地下の転送室に戻った。

地下の施設で待っていた冒険者チーム、ブラックゲートのメンバーとミネアら、そして長老スライムとともに、

大急ぎで地上に戻った。


作者のうしねこです。

宇宙船での宇宙空間移動を初体験した国王らでした。

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