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302.迷路

階段を抜けた先は広大な迷路だった。

302.迷路


一同は階段を降り切って、ダンジョンを進み始めるのだが、今までのダンジョンとは違い、

明らかに迷路構造になっているところだった。

通のの幅は2mくらいはあるのだが、複数の分岐点と直角に折れる通路、

そう思ったら、壁を挟み180度Uターンしたかと思えば、また分岐。

一応モンスターが出る。

例の酸性スライムやウルフ系、コボルト系のモンスターが出る。

どれもそんなに強くないモンスターだが。


シュミット「まあ、モンスターはそんなに強くなく、適度に出て、問題ないんだが、この迷路がなあ…」


リア「もうかれこれ3時間よ。誰か今まで進んできた道、メモとっている?」


マーシャル「ギル長、私が取っていま~す。」


リア「何よ、その話し方?」


マーシャル「いやこのタイプの迷宮、何とかなりませんかね?」


リア「あなたがどうできるのよ?」


ルード「二人とも、もうみんな参ってイライラしているのだから、落ち着くんじゃ。」


リア「そうよね。」


マーシャル「…。」


長老スライム「ところでここの壁、動いていると思うのだが。」


「?!長老スライム殿もそう感じていたか。」


リア「えっ、ということは、進んできた道のメモを取ってもダメってこと?」


ルード「残念ながらそうなるな。」


マーシャル「それじゃ、一生脱出できないってことじゃない。」


その後、一同は4時間ほど迷路をさまよった…


リア「もう限界!休憩をしましょう。」


「そうするか。今日はここまでにし、ここでキャンプをしよう。

悪いがブラックゲートのメンバーは見張りをしてほしい。」


シュミット「わかりました。」


ディアンヌ「じゃ私は、魔法で水を出すわ。」


そうディアンヌは言い、空のポットに水の魔法石に対し魔法を唱え始め、

ポットいっぱいの水を確保した。


アリドラ「…ところでディアンヌ、転送魔法を応用して、地下図書館の位置を割り出し、

ミネアに位置を知らせたことを応用して位置を割り出せないか?」


ディアンヌ「?!そういえばそうね。ここでは魔力吸収トラップはないみたいだし。」


そういうとディアンヌは魔法を唱えだし、位置の割り出しを行う。

その姿をブラックゲートはポカンとしてみている。


ディアンヌ「出たわ。ここは地下図書室の位置から地下に43m、北北東に782mのところね。」


マーシャル「どういう原理なの?」


ディアンヌ「特定の魔力増強ビーコンの地点へものを転送できる魔法があるんだけれど、

この魔法はビーコンから出る魔力波の強弱を読み取り、転送先の位置を割り出し、

物体を転送する魔法なんだけれど、図書室の本を転送し、物資を転送するために立てた、

ビーコンからその魔力波の強弱と空の魔法渦反響転送時間を読み取り、位置を出しただけ。」


マーシャル「?わからないわ。」


ルード「儂から後で説明する。」


ディアンヌ「最悪の場合、ミネアほどでではないのだけれど、ローリングドリルで壁を壊して脱出するわ。」


そのような会話をしている中、手の空いたものがコンバットレーションの準備をし、食事を渡してくれる。

メニューは豆のトマト煮、ブルーブル肉のワイン煮込み、マッシュポテト、パン、そして紅茶だった。

缶を台に載せ、火の魔石に魔法を加え、その熱で温めてあった。


ディアンヌ「先程転送魔法の反響で、変な位置から強い反響波が短く3回あったのよ。

あれは何だったのかしら?」


「それは興味深いな。明日そこを目指してみるか。」


アーサー「ところで、ここの壁の素材は何なんですかね?

壁が動いているということは何らかの仕掛けがあるということですよね。」


「確かにそうだ。」


ディアンヌ「条件があるけれども、私、官邸の魔法も使えるわよ。」


そういうと食事を終えたディアンヌは壁に手を触れ、魔法を使い始めた。


ディアンヌ「驚いたわ。材質は金属ね。ミスリルに何か混ぜて作った金属ね。」


リア「ここミスリル鉱山じゃない?!設けることができるってこと?」


「確かに、船の材料などに使えるな。」


食事を一行は終えた後、見張りを除き、明日に備え寝ることにした。



開けて翌日、荷物をかたずけ、調査を再開する。

先実ディアンヌの言っていた強い反響波があった場所を目指すことにした。


ディアンヌ「場所はあっちよ。」


とディアンヌは言い、南南東の方向を指さす。

分岐をできるだけ南南東に向かうことにした。


あと4mとなったところで目標の地点に対し、通路がないことに一行は気づいた。


シュミット「道がないな。」


ディアンヌはローリングドリルの魔法を使い、壁に穴をあけようとするがダメと、こっそりと言ってきた。


長老スライム「儂も無理じゃな。」


どうしたものか?


ん?壁が動くということは、動き方によって動いた方向に逆に強く押せば、動く可能性はあるということ?

また一度も壁が動いているところを見たことがないのだが、動くならドアのような構造になっているのか?。


そう言って国王は強い反響波があった壁の方をよく観察する。

案の定、ひび割れがある。

そのひび割れに対し、いろいろな方向に全員で押してみた。


すると15㎝暗い隙間が空き、中の様子がわかる。


「あれは…前世で見たことがあるぞ。」

作者のうしねこです。

魔法、いろいろな応用が利く様です。

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