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30.営団組織と食事の進化

<新組織>

教育省、金融営団、電気営団、上下水道営団、土木工事営団、通信営団、技術開発営団


<新技術>

電気コンロ、電気ポット、醤油、うどん


30.営団組織と食事の進化


製鉄工所の訪問の後、

城でいつものメンバーが集まり、会議を行う。


「これまで復興のため、いろいろな新技術や新システムを導入してきたが、

営団など、いくつか組織を新しく新設したいと思う。」


「まずは、教育省。小中大学校の設置により、独立した組織にしたいと思う。」


「それから、冒険者ギルドから銀行を分離させて、金融営団を設立させる。」


「電気営団は、発電所や送電システム及び電気機器の対応をしてもらう。」


「上下水道営団は上下水道の管理と運営。」

「土木工事営団は建設にかかわる案件を取り扱う。」

「通信営団は電話等の通信機器の管理と運営を行う。電話局の管理は、ここが行う。」


「あとだ、製鉄工所を技術開発営団にし、製造設備も王城下医療学校設計事務所前に増設させる。」


地震が起き、私がここの世界に来てから、2か月半が経過した。


この2か月半で中世の都市だった、イルンの町は変わろうとしている。


城は町の高台にあるが、夜になると、ライトの明かりが少しづつ増えてきた。


最近忙しく、私が炊事場に立つことは減ったが、時々料理はしている。


その中で、いくつか新しくなったことがある。


1つめは、最近かまどが電熱線による電気コンロになり、スイッチ1つで制御でき、

熱の強さも調節できるようになったこと。


そして電気ポットができ、いつでもお湯が沸かせるようになったこと。

各大臣、特に気に入り、各執務室に紅茶用のポットを準備する。


調味料では、まず、醤油ができたこと。


大豆を水に浸し、ゆでる。

小麦を炒ってからすりつぶす。そして麹を入れ、先ほどの大豆と混ぜる。

煮沸消毒した袋にそれを入れ、培養させる。


培養させると温度が上がるので、熱くなりすぎることの無い様、時々かきまぜて冷ます。


そうすると、豆の表面が緑色になってくる(麹の培養)ので、塩と水を混ぜる。


この後、ファーメンテーションの魔法で発酵促進させる。


茶色になったところで、発酵した豆を布で搾り取る。

搾り取った汁を加熱して出来上がり。


うどんも作ってみた。

ケーキ用の薄力粉に薄い塩水を入れ、薄力粉を練っていく。

なめらかで、硬さが耳たぶぐらいの型さになったら、30分くらい寝かせる。


そのあと、打ち粉の上で薄くのばして、3つ折りにして、包丁で麺状に切っていく。

そしてゆでる。


生醤油とレモンの汁、ねぎをかけて食べる。


久しぶりの味である。


シンプルではあるが、うどんの触感を味わう。


いつものメンバーはおおむね好評であった。

作者のうしねこです。

災害後、ここ2か月半で、レンネ城とイルンの町の人々は、大きく生活が変わろうとしています。

急激な近代化は今後どのようになっていくのでしょうか?

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