28.エレベータとエスカレータ
<新規技術>
エレベータ、エスカレータ、プーリ、リレー
28.エレベータとエスカレータ
城への帰り際、馬車の中で、シモーネと財政大臣と会話する。
「高層住宅の高層階に上り下りするとき、エレベータという空間のために、
スペースをとっているようですが、それは何ですか?」
「城に帰ってから説明しよう。」
城に戻ると、すぐに会議室に行き、説明する。
「モータの力で、人の乗ったかごを上下させる装置なんだ。」
「モータだけでかごを動かすと、大きな力がいるため、プーリーという、
歯の無いギアで、かごと重りをワイヤで結び、釣り合いをとるんだ。
そして、プーリをモータで回すことによって、人が上下できることができる。」
「エレベータのかごが上下するとき、床に挟まれないよう、かごには扉をつける。」
昔の日本のエレベータも、扉は手動式で、扉が完全に締まらないと、
エレベータが動かない仕組みがあったな、なつかしい。
「エレベータのかごには建物の上下方向にレールがついており、揺れ防止と、
ワイヤが切れた場合の非常ブレーキの役目を果たす。」
「また、エレベータはかごの中と各階にスイッチを設け、動かす。」
そのためにはリレーが必要だな。
「エレベータを動かす電源はたくさんの電流が流れるため、
リレーという部品を使って、小さい電流で大きなモータを制御する。」
「大電流が流れる金属端子を小さいコイルとばねで動かし❨電磁誘導は関係ありません❩
制御する部品なんだ。」
絵をかいて説明する。
「各階のレールのところにスイッチを付け、今どこにいるか分かるようにする。
そのスイッチが切り替わったら、その指定階で停止する回路を作る。」
回路図を書いて説明する。
「人があまり乗りすぎると、かごが動かなくなるので、何人までという制限も
エレベータの入り口に書く。」
原始的なエレベータではあるが、徐々に改良していこう。
あと、エスカレータという動く階段もある。
エレベータはいっぺんに運べる人数が少ないため、
ショッピングセンターなど、この動く階段を設置する。
構造はシンプルに言うと、モータでギアを動かし、駆動輪ギアの刃にチェーンをからめ、
回転させて動く。
チェーンには、ステップ部分を取り付け、前輪と後輪で段差を作り出す。
当時に、駆動輪ギアに手すりを動かすためのプーリーも連動させる。
ステップを折りたたむ機構も合わせ黒板の図面に書いて説明する。
シモーネがメモと図面の転記をする。
後ほど、製鉄工所で試作をし、各鉄筋建物に取り付けるとのこと。
作者のうしねこです。
今回は短め。
高層住宅に必要なエレベータとエスカレータのお話です。
これにより、鉄筋高層住宅の高層化が進み、人口密度が上がりますね。




