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25.住宅営団

<新規登場人物>

カロン住宅営団長


<新規技術>

ユニットバス

25.住宅営団


城に戻ると、住宅営団のカロン営団長が来ていた。

彼はドワーフで78歳とのこと。


路面電車計画で、鉄筋住宅を建設することになり、

城の隣に建てた試作鉄筋住宅を見せてもらえないか、

参考にしたいとのことであった。


まずは、会議室で鉄筋建物の構造を説明する。


断熱材等で、保温性を高めているところについては、しきりに感心していた。


そして、電気と上下水道の考え方とこの建物の実際の設備についても見せる。


部屋のライトについても説明する。


この世界ではろうそくやカンテラ(菜種油やモンスターの油を使ったもの)等が一般的であったが、

このバイン木炭化材をフィラメントにした電球の明るさに驚きである。


スイッチ1つで明かりをつけたり消したりすることができることにも、驚いているようだ。


これら説明を行ったうえで、各部屋を案内する。


まずは炊事場から。


かまどのほかに、水道について、蛇口をひねるだけで、水が出たり止まったりすること、

魔石を使った冷蔵庫にも驚いている。


カロン営団長、よく驚く人である。


ここで1つ提案が出てきた。


「排水をためる池を作り、スライムで水を浄化したほうが良いのではないか?」


とのことである。


後で試してみよう。


そのほか、建物の配電設備室と給湯設備室を説明する。


もし、鉄筋住宅を提供するとき、配電設備室と給湯設備室を配置する必要があることである。


そしてお風呂。


今までこの世界、お風呂といったものがなかったのだが、

説明し、実際に入ってもらう。


この日少し寒かったので、おおむね好評を得た。


あとは寝室、ベットとソファーを説明したところ、

とても驚かれ、

「ぜひともわしの部屋にも。」

ということだった。


あと、トイレの設備も説明を行った。


この時代、壺等の容器にし、外にばらまくといった状況で、

衛生上、よろしくない。においもするし。


今、東西と南北街道に、上下水道間を整備中であるが、

トイレの配管もここにつなげる。


実際に水洗式を見せ、これら点を改善しなければならないことを説明する。


とても感動していた。


風呂とトイレについて、ユニットバスを説明した。

これを採用することにより、上下水道の配管を集約できること、スペースを有効活用できることである。


あと、課題はキッチンで、かまどから、電気式コンロに変えられないか?

という点である。


今後の課題である。


そのほか、今後、家電が開発された場合、プラグやコンセントの規格が必要になってくる。

これも課題である。


一通り説明すると、カロン営団長は


「今後の復興建設で、営団内で案を考える。」


とのこと。


(住宅営団はブルツブルグ川西岸にあり、ポルカ橋西駅近くとのこと。)


彼は帰っていった。

作者のうしねこです。

今回の話は短め。

復興にあたり、鉄筋住宅建築を建てることになったが、その住環境の検討で、カロン住宅営団長が城の鉄筋試作建物にやってきたようです。

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