248.ブルーウイングス出陣式
対ドラゴン戦闘機軍団ブルーウイングスが発足し、今まさにドラゴンvs戦闘機の戦いが始まろうとしていた。
248.ブルーウイングス出陣式
明けて翌日、リール国空軍、対ドラゴン戦闘機軍団ブルーウイングスの出陣式がイルン空港で行われた。
格納庫外の駐機エリアには8機の戦闘機が駐機しており、
その前には、ブルーウイングスの新規選抜隊員がすでに整列しており、
それに向かい合わせになる形で、発足式典会場が出来上がっており、
すでに大勢の関係者が集まっていた。
まずは私国王が式辞を述べる。
「お集りの皆さん、忙しい中ありがとうございます。
本日ようやく対空中モンスターであるドラゴンの対抗兵器とその部隊を設立する運びとなりました。
先日フクセンブルク公国のフィンデルがドラゴンに襲われ、甚大な被害が出ました。
我々は、今までワイバーンやグリフォン、ガルーダ、特にドラゴンといったモンスターに対し、
主な対抗手段を持たず、
一部のSランクの魔導士や勇者といった特別の者しか倒すことができなかった状況を、
いや彼らでも複数のドラゴンを相手にすることはできない、
これら状況を打破する組織を立ち上げることができました。
すでにフクセンブルク公国、ギエフ民国、そしてリール国の3国の協定のもと、
ブルーウイングスは対空中モンスターの襲撃から我々の住む故郷を守る名誉ある戦闘機軍団です。
ここにいるブルーウイングス軍団をたたえてください。
われらの生活を、そして家族を守る希望の軍団です。
ここにブルーウイングスの発足と出陣を宣言します。」
続いてアリシア王女が祝辞を述べる。
アリシア「我々は今まで対空中モンスターにおびえて暮らしていました…
(以下中略)
現在、我が国のパイロットが、リール国にて訓練を行っていますが、
今後、我がギエフ民国にも戦闘機軍団を設立し、
3国体制の中、対空中モンスターに対抗していく所存です。」
そして、フクセンブルク公国の代表である、レイチェル親衛隊副隊長が祝辞を述べる。
レイチェル「我が国は先日ドラゴンの襲撃を受け、甚大な被害を出しました。
(以下中略)
我が国も西部のナザレ山脈にドラゴンの巣窟があり、
空中モンスター対抗部隊として、ブルーウイングスを発足します。
本日までリール国の好意により訓練を共同で受け、
そして、私レイチェルがフクセンブルク公国空軍総帥とブルーウイングス隊長の銘を受けました。
3国共同で、対空中モンスターを制圧してまいります。」
この後、8機の戦闘機は編成を組み、一旦フィンデル空港に向かった後、
ナザレ山脈に向かう。
今現在の所属として、ブルーウイング8機のうち、4機はリール国、
2機はギエフ民国、2機はフクセンブルク公国の所属となる。
早速パイロットはそれぞれの戦闘機に乗り込むが、
そのうちの1機にレイチェルが乗り込む。
そして、順番にここイルン空港を飛び立っていった。
その後、私とアリシア、数名の関係者は管制塔に移動し、飛び立った8機を見守る。
飛び立ってから、2時間後フィンデル空港に到着する。
ここで、動力源である雷の魔石に充電を行い、
再度ナザレ山脈に向け離陸、飛行する。
フィンデルからナザレ山脈までは350㎞ほどなので、40分弱で到着する。
ちょうど40分ほど飛行したところで、レイチェルを含め、
ブルーウイングス一団は6匹のドラゴンの群れに遭遇した。
レイチェル「色は、グリーン4匹、ホワイト1匹、それとレッドが1匹ね。」
レッドドラゴンは、今まさにレイチェルの操縦する戦闘機に向けて、
ファイヤーブレスを吐き出すところだった。
作者のうしねこです。
ブルーウイングス立ち上げ初の戦闘飛行で、8匹のドラゴンに遭遇。
レッドドラゴンを相手にレイチェルの操縦機は勝てるのでしょうか?




