247.ブルーウイングス発足
今回、首謀者が明らかになり…
247.ブルーウイングス発足
サヴァリアント「国王そういうわけで、我が国の都市、
特に首都イルンが近日中にドラゴンの襲撃にさらされる状況が非常に高くなっているので、報告します。
方法は、フクセンブルク公国の西にそびえるナザレ山脈に生息するドラゴンが、
テイマーの魔法によって、我が国の都市を襲撃するよう、仕向けられるのです。
」
「ところで、このドラゴンのテイマーによる攻撃も含め、犯人はわかったのか?」
サヴァリアント「はい、こちらの映像をご覧ください。」
臨時にしつらえた窓のない国王の執務室のTVに、オリビエが撮影してきた映像が流れる。
サヴァリアントが映像を一時停止する。
サヴァリアント「首謀者はこちらの4人の男と2人の女ですね。
まずこの男とこの男、見おぼえないですか?」
「?」
サヴァリアント「ソファーの一番左に座るものは、かなり痩せたようですが、クリスブルク侯爵ですよ。
そして、隣の男はロイド伯爵の第一子息のロイド=ラピスブルクですね。」
私が転生してきてからは、社交界等ほとんどといって良いほど出ず、貴族制を廃止したので、
各貴族の顔を見ても誰が誰だかわからないというのが正直なところ…
「以前、旧ホスナブルック王国の裏でいろいろ動いていると話していたあの両家か。」
サヴァリアント「そうです。あと、ラピスブルクの隣の男はロイド家の執事の男ですね。
そして、女2名はクリスブルク侯爵夫人とクリスブルク侯爵夫人ですね。」
サヴァリアント「今となっては、元侯爵と元伯爵ですね。」
サヴァリアント「後のこの長髪の1名は…ディアンヌから説明をするそうです。」
ディアンヌ「この長髪の男ですが…私の魔法大学校時代の詠唱法の教官、
ディミチェリ先生…いや、ディミチェリです。
もう10年近く前になります。私が学校に在籍する最後の年に、
ディミチェリ先生が副担任になり、魔法の詠唱方式についていろいろと教えてもらいました。
彼はハイエルフで700年間、生徒に魔法の種類から、
どうしたらそれらを効率的に威力をコントロールできるか、
について研究されており、その研究結果を惜しみなく私たち生徒に教えてもらいました。
その様な中で8年前、彼がモンスターや死体を操る魔法の研究をしていたことが分かり、
魔法学校を追放されました。
先生は…とても面倒見の良い先生だったのですが、
最後の先生の授業の日、先生が学校の帰り際に、
この事件で家族が分かれることになったということと、
100年以上この国の魔法の研究に尽力し、突然このようなことを理由に、すべてを失う…ことになった、
そう話され、誰に見送られることなく、学校を去っていきました。
このことは今でも覚えています。」
「その後の足取りは?」
ディアンヌ「分かりません。ただ言えることは、
あれだけの遠距離であれだけの威力がある真空派の魔法を先生は使えると思います…。」
ディアンヌ「そして…先生の研究していたテイマーの魔法、つじつまが合います。
ドラゴンもコントロールできると思います。」
ディアンヌにとってみれば、自分の恩師が今回の案件に加担している、複雑な心境だろう。
声をかけずらい。
「ディアンヌが悪いわけではない。人間誰でも光の部分と闇の部分を持つ。
たまたまディミチェリ先生はふとしたきっかけで、この様になってしまった。
今はそれだけで、深く考えなくていい。」
しばらく、気まずい空気となったが、シモーネが、
シモーネ「ドラゴンの襲撃があるのならば、そのドラゴンを迎え撃つよう、
今は各自が最善の行動をとる、それを第一の目標としましょう。」
「そうだな。」
アリドラ「ところで国王、戦闘機の改良と機体の緊急増産中で、明日には8号機まで完成します。
その様な中、戦闘機の乗務員の訓練も進めていまして、ドラゴンに対抗する戦闘機軍団、
『ブルーウイングス』の立ち上げをします。本来は1か月後の立ち上げでしたが、
この様な急を要する事情なので、明日発足式を行います。」
レイチェル「ナザレ山脈はフクセンブルク公国ということで、
王都フィンデル空港を最戦線基地として貴国に開放します。」
山脈まで300㎞ほど、フィンデル空港を最戦線基地として使えることは非常に役に立つ。
シモーネ「あと、戦闘機、改良を行いましたわ。飛行速度は480㎞/hから620㎞/hまで、
到達高度は8200m、1機に24㎜の機関砲2問(各84発)と8.4㎜の機銃を3問(各800発)は変わっていないのですが、
機関砲について、4種類の機関砲を切り替え、21発づつ使用することができるようにしました。」
とのこと、
本日この装備を搭載した8号機の試験飛行を行っているということで、
結果に問題なければ、明日、ナザレ山脈に向けての試験飛行を行うことになった。
作者のうしねこです。
ドラゴンに対し、プロペラ式ではあるが戦闘機、どこまで通用するのでしょうか?




