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240.新しい政府ビル建築と工法の開発、ヒヒイロガネとオリハルコン

新しい超高層ビルを作るため、新しい工法と材料開発をすることになったが…

240.新しい政府ビル建築と工法の開発、ヒヒイロガネとオリハルコン


ここ最近、いろいろな国の組織が増え、今現状の施設では狭くなってきた。

そこで、政府ビル第3執務棟と第2居住棟のツインビルを新たに建てることになった。


場所は現在の政府ビル第1執務棟の北隣で、敷地の面積は両方のビルとも第1執務棟の3倍、

120階建てのビルである。


このビルには、つい最近設立された、立法府、司法府が入る。

そして、選挙で選出された立法委員会メンバーの事務所と議事会議場、

リール最高裁判所、イルン地方裁判所、検察部、弁護士会館が入居予定。


今現在、我が国のビル建築方法として、S(鉄骨)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造が主流で、

20階を越えるビルには、RC(鉄筋コンクリート)造が使われている。


イルンという都市が前世の渋谷や長崎の様な谷間の地形で、時々強い風が吹く地形構造となっている。

そのため、強い風がビルを押すケースや構造となっており、この点を設計時に考慮する必要がある。

そして、地震もある地域のため、

地震の揺れ方であるP波とS波の揺れ方(振動方向)にも強度を持たせなければならない。

(P波(地震の第一波)とは、震源地から発信していく時、揺れの進行方向に平行に振動する弾性を持った波形。

S波(地震の第二波)とは、進行方向とは鉛直方向に揺れる弾性を持った波形。)


ビルを建てる時、これらの揺れや建築する土地と断層の状況、地盤強度などを考慮しなければならない。

その上で基礎杭の深さやその数や位置を決定する。


ただ100階を越えるビルは異例であり、強度と弾力性のある鉄骨材や各方向の振動や、

荷重に強い工法を考えなければならない。


そこで、奈良の五重の塔をヒントにし前世で開発された、スーパーRCフレーム構法を採用することにする。

これは、ビルの中央にコア壁というビルを支える大きな柱を設置し、各方向からの揺れを減衰させるため、

ダンパを設置する。

そして、コア壁の最上部にスーパービームという地面と水平方向の大型の梁を設置する。

大型の梁に地面までの制震装置を設置する。そしてフロアを設置していく。


高層ビルになると、地面からビルの最上階まで距離が長くなり、

長いビルという物体に対し、地面のみ固定された構造となるため、

長周期地震動が発生しやすくなり、揺れが収まりづらくなる。

ということで制震ダンパの開発も必要となる。


ということで、計画をヒシーニ建設大臣、シモーネ科学技術大臣、アシモフ設計事務所長に話をする。


ヒシーニ「それでしたら、私の故郷の近くに風の塔というものがあり、階層は90階層。

だれがいつ作ったかわからない、塔のダンジョンというものがあります。ラングルの近くですね。

噂によると、強い風でも全く揺れない塔で、塔の最上階に揺れを抑える装置があるそうです。

腕利きの冒険者に回収クエストを出しますか?」


「そこまでしなくても、私にいくつか案がある。

まずは、屋上に振り子を設置し、揺れとは逆の方向に動かすもの、

あとは油圧ダンパを使う方法、地面からの揺れを防ぐため、

積層ブニ(ゴム)ブッシュを使う方法等、色々ある。」


そういいながら、黒板にそれぞれのビルの構造と免振装置の構造と配置方法の絵を描く。


シモーネ「このビル、今までのビル工法と違い、外装の設計や柱の位置の自由度が非常に高い方法ですね。

あと今、車用に油圧ダンパがありますが、

これを大きく荷重も重いものも耐えられるようにするということですね?」


「ああ、そうだ。積層ブニ(ゴム)ブッシュも同等だ。」


アシモフ「車用の100倍以上の加重か。ダンパ径を太くしなければだめじゃな。

あとは、コア壁の強度と弾性を確保するための新しい材料か。

ミスリルなどの合金ではだめじゃな。何かいい材料はないか?

?あの材料は使えるかもしれん。」


「あの材料とは?」


アシモフ「ヒヒイロガネとオリハルコンの合金じゃよ。」


「ヒヒイロガネとオリハルコン?」


アシモフ「そうじゃ。オリハルコンじゃが、ホスナブルック王国にある、

バルムスタードという町の近くに鉱山があるのじゃ。

あとはヒヒイロガネじゃが、ギエフ民国のポリメリトから北に70㎞ほど行ったトフスクという町にあるのじゃ。

ただ、どちらも鉱山設備が我が国の物とは大きく違い、加工も難しいのじゃ。


オリハルコンの精錬時の融点が2620度、ヒヒイロガネは3420度必要となり、

溶岩の温度でも1200度ぐらいで、最高位魔導士の使う魔法ぐらいでしか精錬できないのじゃ。

それも、ビル鋼材ほどの量となると、解がなくなる。


融点が3420度?ヒヒイロガネはタングステンかな?

となると、


「それなんだが、まずはヒヒイロガネ鉱石をパウダー化して、加熱分解をする。

その後、アルミ…じゃなくて、アダマンタイト、カリウム、シリコンの溶液化したものを添付し、

高圧精製、通電生成し、インゴットを作り出す。」


あとはオリハルコンだが、2620度というと、モリブデン?

ということは、


「オリハルコンの精製だが、焙焼して酸化モリブ…じゃなくて酸化オリハルコン化させ、

湿式精錬の後、三酸化オリハルコンから酸素を還元させ、オリハルコンの粉末を作り出す。」


この後国王は、細かいオリハルコンとヒヒイロガネの精錬方法を説明した。

作者のうしねこです。

この後、今までレアな金属材料を大量に作り出すことになろうとは…

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