225.フクセンブルク公国訪問2‗王宮の歓迎式典で
ローレント国王のために歓迎式典が開かれた模様。
225.フクセンブルク公国訪問2‗王宮の歓迎式典で
デルフィン国王「ようこそローレント国王、我が国へ。」
クリストフ王子「久しぶりです、国王。」
王宮入り口の前で国王、王子、そのほか何名もの要人や執事、メイドが出迎えてくれる。
国王は入り口近くの大広間に通される。
この大広間の歓迎式典会場、ゆうに200名以上招待されており、
すでに着席している。
大広間には歓迎会の長いテーブルと椅子が用意され、
広間の一番前のテーブルの中央に通される。
私が部屋に入ると、参加者全員が立ち、拍手で出迎えてくれる。
私が着席すると、一同も着席する。
テーブルには拡声マイクが設置されており、
デルフィン国王、クリストフ王子、キャロン王女からの歓迎のあいさつがある。
私も挨拶を行う。
「今日、貴国に招待され大変光栄に思う。近隣諸国との危機的な状況が去ったとはいえ、
経済等、今後貴国とはますます発展した関係にならなければならず、
今回の訪問でその様な関係が築けることを強く望みます。」
参加者は再び立ち上がり、拍手喝采となった。
再び席に着くと食事が運ばれてくる。
キャロン王女の説明によると、
食前酒:ベリーリキュール
前菜:リーキねぎと鴨ハムのコンソメ煮、クイーンクラブのキイチゴのジュレ添え
スープ:クインオークとセロリのスープ
バターブレッド
魚料理:ホワイトバスのレモンクリームソースムニエル
肉料理:ワイバーンステーキ、パープルベリーソースがけ
デザート:オレンジプディングとレッドベリーのケーキ
チーズ3種盛り
ブルーベリー入り紅茶
とのこと。
早速フクセンブルク公国の紋章が記された皿に前菜が盛られ、
目の前のテーブルに置かれる。
デルフィン「今の時期、我が国では各種ベリーで作ったワインが出回る時期で、
ぜひともローレント国王も試してみてください。」
テーブルの上に濃い赤のお酒があるが、はたから見ると普通の赤ワインと変わらない。
果樹酒とも少し違う?
早速一口飲んでみると、普通の赤ワインと同じくらいの渋みがあり、甘みもある。
アルコール度数は高いと思われるが、甘みがあるため、普通に飲める。
でも我が国のサクランボのワイン、ジンジーニャに比べて、軽いお酒である。
この世界では、ブドウに限らず、いろいろな果実をお酒にするらしい。
このような食前酒を飲んだ後で、キャロン王女が明日、明後日の予定の説明をしてくれる。
それによると、明日は
<午前>
王都フィンデル冒険者ギルド視察
王都フィンデル商業ギルド視察
<午後>
王都フィンデル中央駅建設現場視察
王都フィンデル魔導学校視察
王都フィンデル中央医療院視察
王都フィンデル大学視察
王都フィンデル教会本部視察
明後日の予定は主に会談で、
経済貿易同盟案件
軍事同盟案件
周辺諸国外交案件
インフラ同盟案件
の議題を話し合った後、完成したばかりのフィンデル空港から帰国する。
事前にお互いの国の担当大臣が話をしているので、
順調に進むと思われる。
その後の食事は和やかに進み、ディディエ王子の近況や我が国の最近の出来事等、
和やかに話をし、歓迎会後、今日と明日、宿泊する部屋に案内される。
部屋は3階で、寝室のほか、リビングルーム、ダイニングルームがあり、
もちろんバスルームやトイレもある。
部屋は広いのだが、建物が石造りからか、ひんやりする。
一応火と水の魔石を利用した空調設備はあるが、効きがいまいちな様である。
あの食前酒のお酒のアルコール度数が高かったせいか、
風呂に入った後、すぐに寝ることができた。
作者のうしねこです。
フクセンブルク公国の歓迎会は無事行われ、明日の王都フィンデル各施設視察と明後日の会談に、国王は望むようです。




