表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
218/383

218.旧???の反感

???と、もう一人の男が交わす内容とは?

218.旧???の反感


リール国軍がペルミ王城を占拠するすこし前。


???「まさかゴルドン外交総長があの様な最後を迎えるとは。」


その男は黒焦げになった馬車の前で立ち尽くしていた。

周りはたくさんの人型の炭と化した死体や、肉が焼け焦げた死体が散乱し、

肉食の鳥がその焼けた肉をついばんでいる。


馬車の幌は焼け落ち、荷台と思われるところには黒く炭になって縮んだ人型の何かがある。

手首などの細く可動部のところは、肉が焼け落ちている最中に手首を動かしたからであろう、

焦げた骨の様な組織が見える。いや、高温で筋肉があらぬ方向に動き、このような姿になったのか?


その様な状態で放置されている。


???はこの焼け焦げた人間が分かる様だ。

北砦に近い森から1台の馬車が出てくる時、この男に密偵を付けておいたのだ。


空爆によってこの馬車と軍隊が燃え尽きている時、遠くからその状況を監視していたのだ。


リール国を以前の貴族が支配する国にする必要があり、この男をコントロールしていたのに、

神が所有するような武器によって、本来の計画が狂ったのである。


???は現国王が近年急激な政策転換を行う中で、旧時代の制度ということで、

一方的に廃止され没落し、財産と屋敷、領地を失った。


???「現国王は万死に値する。」


???は強く吐き捨てる様に、馬車の上で焼け焦げた人間だった存在に向かって言う。


「???次期国王、次の作戦指示をお願いします。」


黒いローブを着た男が???にひざまずき、???に向かって頭を下げる。


???「国の重要人物をコントロールし、侵略させる作戦は失敗だった。

方針転換をする。暗殺だ。国王がイルンに戻り、視察を行う中で殺ればいい。

最近LCIAを立ち上げたという。常に工作員が裏で警備をし、

私らの様な存在の情報を得ようとしているだろう。厄介なことだ。」


「LCIAの組織を諜報する必要があると思います、次期国王。」

???「それは任せる。」


???「あとだ、現国王の発明した武器は非情に優れた殺傷能力がある。

その武器を使わない手はない。この武器を入手し、傭兵スパイ隊を作り訓練を行い精鋭の暗殺者に育てる必要がある。」


「分かりました、次期国王。」


暗くなりつつある、小雨の降る大量の焼け焦げた死体の前で、2人の男がその様な会話を交わす。

作者のうしねこです。

物騒な会話がされているようですが、???は誰なのでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ