216.北部防衛計画19‗王城占拠
いよいよペルミの王城を制圧することになったが?
216.北部防衛計画19‗王城占拠
北砦と北谷部砦の両拠点から合流した戦車は186台、リール軍兵士は後方支援隊も含め、12000人ほどとなった。
これだけの戦車と人員が集まった中で、ペルミの町と王城への進軍の指示を国王は出した。
町の門は閉じられているが、戦車の主砲で南門を破壊し、そこから町へ戦車を進軍させる。
国王から極力市民に砲弾やライフルの球を向けないことについて、国王から命令されている。
町から王城まで、前世の片側3車線の道路ほどの幅があり、王城へ進軍していく戦車隊、
町の通りに入って行き、抵抗して魔法を撃ってくる王国魔法軍を制圧していく。
騎士もいるのだが…剣や盾を持つ騎士と、砲弾を装填した戦車と、ライフルを持つわが軍兵士、
戦力の差は歴然である。
町のいたるところに、進軍を防ぐ扉があるのだが、主砲で壊し、攻撃してくる王国魔法軍は、
戦車に装備されている副砲か、兵士のライフルで対処する。
そんなこんなで、およそ1日もかからずに、町の王国軍を制圧した。
あとは王城である。すでに周りは暗くなってきている。
王城の門の前で戦車を常駐させ、王城の周りの通りも戦車を所々配置し、警備に当たる。
ペルミの町制圧と王城包囲の報告を受け、国王はエレル軍事本部からペルミに向け、戦車隊で出発する。
翌日6時、周りが明るくなったところで、王城への進軍を開始する。
正面の跳ね上げ橋は上げられているため、橋を跳ね上げている鎖を砲撃し、
強制的に橋をおろす。
分厚い木の城門も砲撃で破壊。
戦車ごと城の建物の中へ入っていく。
城の1Fホールで、王国軍の親衛隊が最後の抵抗をするが、重い鎧に剣と盾、
やはり戦力の差は否めず、戦車の副砲とライフルで制圧していく。
厄介なのは呪いの闇魔法を使う魔法親衛隊メンバーで、ライフルで倒した後、
酢酸エチルの噴霧器で消毒を行う。
爆炎魔法とライトニングの魔法を使ってくる魔法親衛隊メンバーもいるが、戦車が盾になり制圧を行う。
王城の構造として、LCIAの事前情報では、構造は以下の通り。
B3~B2:牢獄、拷問処刑場、場外避難通路
B1:倉庫、兵士訓練場、兵士詰め所、魔道研究所
1F:エントランス、事務棟、外交執務室、王国役人待機室、役人執務室
2F:役人執務室、キッチン、客室、役人ダイニング、貴族控室、貴族執務室
3F:貴族控室、貴族執務室、客室、貴族・客人ダイニング
4F:王族控室、王族謁見室、王族ダイニング
5F:王族居住エリア
小型戦車や装甲車で1Fから3Fまでは石の階段を通し移動でき、
2時間もかからないうちに制圧。
その中で内務総長、貴族総長と滞在していた伯爵など数十名、バトラー長、
財務総長等、王国を現在動かしている役人のトップを確保することができた。
4F以降は唯一の王族であるミヒャエルが北砦でなくなったので、
お付きの者しかおらず、簡単に制圧することができた。
一方、城の地下への階段や通路は狭く、戦車や装甲車は入れない。
リール国軍の武装した兵士が順々に制圧していく。
階段を降りるとまず、左側に兵士の訓練場と詰め所がある。
部屋の扉をこじ開け、隙間から爆弾と発煙筒を投げ込む。
爆発音と煙で飛び出してくる兵士をライフルで制圧する。
その奥に魔道研究所があり、同じく扉は閉じており、
同じ方法で、魔導士が部屋から出てきたところをライフルで制圧していく。
中は魔導書庫と調合場などがあり、制圧はできたようだ。
その奥は倉庫となっており、扉は簡単に開けることができた。
ライトで照らすと、城のコックとメイド、バトラーがおり、彼らは抵抗してこなかったため、
生きたまま確保をする。
倉庫の脇にさらに下に向かう通路がある。
階段を降りると、牢獄があり、兵士数人が警備をしている。
この兵士も剣で攻撃をしてきたため、
ライフルで制圧する。
牢にとらえられている物は王城の完全制圧後、素性を1人1人確認し、対応を決める。
その奥には、引き延ばし拷問機や、十字架、水車、木馬等の拷問器具があり、
受刑中の弱っている受刑者を解放し、床に寝かせる。
その奥は、断頭台やとげの生えた金属の人型の箱が壁沿いにあるが、
部屋の片隅に処刑された者の体が積み上げられている。
ん?金属の人型の箱の1つが閉じられていて、
かんぬきがかけられている。
気になったのは、かんぬきをかけられた金属の人型の箱の隙間からヒューという音がする。
ライフルでかんぬきを破壊すると、扉が開く。
そこには人1人がやっと降りられる階段があった。
そこを降りていくと、人2人がすれ違い出来る通路が現れ、緩やかな下り坂になっている。
この通路を進んでいくと、途中で右側に鉄扉が現れる。
ライフルでカギを壊し、中に入ると、12畳ほどの部屋で金塊や宝石が保管されている。
その部屋の奥にもカギがかかっていない鉄扉があり、開けると、そこは魔道書の棚と魔法陣、
スクロールなどがある。先程地下1Fにあった、魔道研究所の設備とは違ったものである。
この場ではわからなかったので、後ほど詳しく調べることとする。
宝がある部屋を出て、通路を進んでいくと登り坂になり、やがて上への階段となる。
階段を上がっていき、扉を開けると、多数の洋服がきれいにかけられた部屋に出る。
小窓から町中の通りが見える。
階段の扉とは違うもう一つの扉を出ると、
城を制圧している兵士A「ここは宿屋?」
宿屋のロビーに出た。
宿主と数名のお客はこちらを見ている。
城を制圧している兵士B「どうした?」
城を制圧していた兵士数名は宿屋に出た。
とりあえず、宿主を確保する。
作者のうしねこです。
王城を制約することに成功したようですが、まだ謎は多い。




