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214.北部防衛計画17‗敗戦の将

北砦の王国軍事基地から一台の馬車が王都ペルミへ走り出したのだが…

214.北部防衛計画17‗敗戦の将


王国のゴルドン外交総長は北砦近くの軍事基地の爆撃を受け、

地下室に避難していたのだが、ようやく空襲が終わり、地下室から出ようとするが、

なかなか床の地下室へのトラップドアが開かない。


それでも護衛の兵士数人がかりで押し上げようとし、隙間が開く。

その隙間に剣を入れ、周りの障害物をどけ、ようやく開くことができた。

もともとあった北砦司令部の建物の内装とテーブルは焼失し、建物の石のフレームだけが残る。


基地の敷地外の森に隠して止めてあった馬車に乗り、

王都ペルミに向かう。


逃げるのではない、一時撤退である。

一応この馬車は乗合馬車に偽装されている。


王都へ戻る馬車と、リール国国境へ集結する軍隊と幾度もすれ違う。

北砦司令部を離れる時、司令官に兵が北砦基地に到着したら、

リール国へ進軍しないよう、指示は出してある。

逃げるのではない。作戦を練り直すのだ。


でもあれは何だ。

北砦司令部の会議室で打ち合わせをしていたら、突然ドアが開き、

熱風と炎が部屋になだれ込んできた。


運よく慌てて会議室のテーブル下にある、地下室に逃げ込むことはできたが、

出てきてみると、建物は丸焦げである。

自体がよくわからない。


司令官には事態の調査と報告を指示した。

私の感がすぐにこの場を離れるよう、伝えているのだ。


リール国との会談を理由に、せっかく国王を亡き者にしたのに。

国王暗殺を理由に領土を広げられるチャンスだったというのに。

私が国王に代わって、この国を指揮するのにふさわしい人材なのに。

計画が台無しだ。


リール国の貴族制廃止で没落した貴族を諜報員にし、

内情を分析した上で作戦を絶えたというのに、このざまだ。


あとは、ヒースから進軍した軍が作戦通り、

任務を遂行してくれていることが唯一の願いだが。


進軍先の占拠した町で例の魔法を使い、人々が死に絶えた後、

後続隊が駐留し、わが領土を広げていく。

呪いの魔法の感染源となる住人が死に絶えれば、

呪いも自然と解呪される。土地と建物が手に入るのだ。


英知に優れた国王に代わりリール国へ進軍をする。

ギエフ民国とフクセンブルク公国も我が国の領となるのだ。


国王は最後の最後でこの計画に反対し、3国同時に侵攻するのをためらって、

リール国へ2軍別々に侵攻することになったが、私が正しいのだ。

呪いの魔法は素晴らしい発明だ。


ゴルドン外交総長を乗せた馬車は、北砦へ進軍する中隊とすれ違った。


この時、空からブーンという音が聞こえてきて、

あたりは一瞬にして、火の海と化した。


馬車には一瞬で火が付き、

馬車をけん引する馬は暴れ、横転する。

そして、乗合馬車に偽造した車体は焼け落ちる。

体全体が熱い、痛い、体が焼け落ちる。

ここで死ぬわけにはいかないんだ…

作者のうしねこです。

戦争で犠牲者を出さないことは非常にまれで、この侵略受け、始めた戦いも多くの犠牲者を出した。

この戦争の黒幕も?

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