184. 東方冒険大学校、東方農業大学校と東方動物公園
モンスターの生態の研究施設の話を行う予定が、話が大きくなり…。
184. 東方冒険大学校、東方農業大学校と東方動物公園
モンスター研究所拡充に合わせ、手狭になった東方冒険大学校について、
引き続き翌日、トロティエを政府ビル第1執務棟に呼び、会議を行うことにした。
参加者は国王、トロティエ、リア、ヒシーニ、トーステン。
「候補場所はサマランカ駅からイルン東駅側に2つ目のコルトス駅にしようと思う。
イルンの町から75㎞ほどと遠いいが、
今の敷地の12倍の広さを伴う広い敷地を確保でき、本校舎棟のほかに草原地区、森林地区、湖沼地区、
そして何よりもこの場所を選んだのが、地下5階まで存在するダンジョンがあるからだ。
ヒシーニ「大規模な学園都市になりますね。」
上級冒険者の育成のほかに、
冒険者ギルドの運営者・職員の訓練、育成を目指す。研修なども行う。
そのため、本校舎棟の隣に宿舎棟を設置する。
リア「広い敷地とほぼ実践ができる設備、良いですね。」
この敷地の中にモンスター研究所と東方モンスター公園を併設し、
入園料という利益を得ながら活動を行うんだ。」
トーステン「利益を得るなら、問題ありませんな。財政的に。
そうだ、ファミリー層も訪問のターゲットにするために、かわいい動物も飼えばいいんじゃないですか?」
「動物園か。」
確か、農業大学校も手狭になってきていたな。
そうだ、駅の反対側に農業大学校の畜産部の分校を作ろう。
畜産も広い敷地が必要だ。
「農業大学校の畜産部の分校も開設し、東方モンスター公園、いや東方動物公園を共同運営させよう。」
大急ぎでクリフ肉類畜産営団長、ルーカス農業営団団長、ワトソン漁業営団長、オスマン交通営団長を呼ぶ。
一応冒険大学校も農業大学校も国立大学校?であり、運営資金は税金である。
とはいえ、将来のことを考え、財政はある程度自分で賄える体制にしなければならない。
トーステン「この東方動物公園で、大学校で生産された新鮮な乳酸品、農産物を販売すれば、増収になります。」
1時間の休憩中に、クリフ、ルーカス、ワトソンが会議室にやってきた。
全容を説明する。
クリフ「確かに今の農業大学校畜産部は手狭ですが、イルン都市部から遠いですね。」
「都心部から電車で約1時間のところだ。なので、寮を作る。」
ルーカス「農林部も最近農業営団の敷地周りが急激に都市化し、土地が手狭になってきたので、ちょうどよかったわい。」
ワトソン「あそこ、サマランカ湖という大きな湖が近くにあるので、
そこで漁業部の実地訓練や養殖研究ができれば、好都合というものだ。」
農業大学校分校の設立、3営団長とも賛成とのこと。
話し合いの中で東方動物公園に熱帯植物園と水族館を作ることになった。
トーステン「そうなると1日で見れる規模ではなくなるので、駅前にホテルが必要ですね。」
ちょうどこの話をしていた時に、オスマンが遅れて会議室に入ってきた。
オスマンにも会議の内容を説明する。
オスマン「大学校と東方動物公園を設立するとなると、それなりの大人数の輸送が必要になりますね。
コルトス駅を2面4線化し、2本に1本、イルン東~東砦行の特急をこの駅に停めましょう。
そうすると、イルン東から30分くらいで行けますね。
通勤電車もサマランカ駅までの電車を増やしましょう。
今度東方線特別快速を日中に15分に1本、設置する予定ですので、そうするとイルン東から45分くらいで行けますね。」
ルーカス「そうすると、都心部からでも学生が通えますね。」
オスマン「そうだ、この駅の名前を東方動物公園にして、宣伝効果で集客を増やしましょう。」
トーステン「私としても、収入が増やせるなら大歓迎です。」
モンスター研究からここまで話が広がるとは思っていなかった。
作者のうしねこです。
最初はモンスターの生態の研究施設の話でしたが、郊外学園都市、観光施設を作る大きな話になり、国王も驚いているようです。




