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179. 石油原料プラスチック等の作成

石油から生成されるナフサで、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンを生成します。

179. 石油原料プラスチック等の作成


今回石油が入手できたことによってプラスチック原料を大量に製造できることになる。

ということで、いつものごとく、アシモフとイスナルドを会議室に呼ぶ。


「今現在植物原料から樹脂を製造しているが、製造量に限界がある。ということで、

石油を原料にし、樹脂原料を大量に製造することとする。」


「まず、石油を蒸留してナフサを取り出す。このナフサをさらに分留し、

エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンをそれぞれ取り出す。


具体的には、ナフサに熱を加え分留するんだ。

エチレンやプロピレンは気体として出てくるのでそれを集める。

その中でも分解油については、ナフサと一緒に抽出し、ベンゼン、トルエン、キシレンなど液体として採取できる。

これらは芳香族といって、絶対匂いを嗅いではダメだ。

中毒性がある。


で、

まず、エチレンからは次の物ができる。

ポリエチレンからフィルム、電線被覆、パイプ、ビニール袋、洗剤(界面活性剤)、

アセトアルデヒドからは酢酸エチル、ポリスチレンや合成ゴムもできる。


プロピレンからは、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリエステル樹脂、

アセトンからはメタクリル樹脂、フェノール系樹脂、ブタノールからは塗料ができる。


ベンゼンからは、ナイロン樹脂、洗剤や染料もできる。

トルエンは溶剤ができる。


キシレンからもポリエステル繊維やPET樹脂、溶剤ができる。」


1つ1つ化学式を書いて説明する。


イスナルドは化学のプロ。重結合やエステル化等、何をどうしたら、

どういう化学材料が生成できるのか、わかるようになっている。


イスナルド「いろいろなものができるのですね。」


「塩化ビニルやポリエステル、PET樹脂などは、小さな豆状ペレットにして、

樹脂製品の原料として供給できる様にした方が合理的だ。


この中でも、フィルムや被覆電線、パイプ、ビニール袋、洗剤、PET樹脂、塗料などは非常に便利なものなので、

優先して開発すべきだとは思う。」


「ということでお願いなのだが、イスナルドにはこれらエチレンからポリエチレン、塩化ビニルモノマー、

エチレンオキサイド、アセトアルデヒド、スチレンモノマー、


プロピレンからはポリプロピレン、アクリロニトリル、プロピレンオキサイド、アセトン、フェノール、オクタ・ブタノール、アクリル酸、

ブタジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンを生成してほしい。」


「アシモフには、これら材料を清掃する化学工場プラントの設計、前述材料から、

フィルムや被覆電線、パイプ、ビニール袋、洗剤、PET樹脂、塗料を試作製造してほしい。」


医療学校と設計事務所を併設させたのは、こういった新化学材料を製造から製品にするまで、

研究・試作するのに都合が良い、という理由である。


イスナルド「分かりましたが、人員が足りないかもしれません。」


「ギエフ民国からの留学者に担当させてもよいかもしれない。」


イスナルド「分かりました。」


アシモフ「我が設計事務所も留学者に担当してもらうこととしよう。」


アシモフ「一気に仕事が増えましたな。でもできたものは便利そうじゃな。」


イスナルド「早速試作で生成したナフサを取りに行きます。」


アシモフ「分かった。」


国王はさらなるエンジニアや研究者を育成する必要があることを改めて感じた。

作者のうしねこです。

石油が手に入ったので、いろいろな樹脂やそれに関するものが作れるようになりました。

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